August 30, 2008.

リンケージ

午前中にパンズ・ラビリンスを７割ぐらいまで見る。メキシコ・スペイン・アメリカ合作のため、英題はPan's Labyrinthだけど、原題はEl laberinto del faunoなのね。主人公はパンではなくオフェリア。Panってのはギリシア神話の牧羊神で、原題のfaunoはそれに当るローマ神話の神、ファウヌスのことだそうな。

注意！以下結構ネタバレです。見てない人は読まないほうが良いかも。

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映画や小説の背表紙の説明などすら見るのが嫌いなので、パッケージ写真に惹かれての視聴だったのだが、全然見当違いの内容だった。パッケージの美しい写真からファンタジーを想像していたのだが、実際にはほぼ戦争映画。ヒトラー的ビジュアル造形の将軍の下に嫁いだバツイチの母とその娘オフェリアの物語だ。

将軍は内戦を治め、配給を管理する立場の、タカ派な古い軍人。オフェリアの母は何を思って奴に頼ったのだろうか。経済的な問題かなぁ？ともあれ、ゲリラ側との結構シビアな戦闘シーンが頻出する。戦闘後に倒れている人の頭に順に銃弾を打ち込んで止めを刺すなど、かなり過激なシーンが多く、この時点で倒れそう。実写の戦争映画はエネルギーが要るので苦手。

そんな世界の中で、童話がとても大好きな少女オフェリアは、ある石像の壊れた破片を元の位置に戻した事から、未来を予言する本を手に入れる。実はオフェリアは地底の王国から地上に逃げて死んだ皇女の生まれ変わりだったというのだ。そして彼女は地底の王国に戻るために、３つの試練を受ける、というのがストーリーのあらまし。

ところが、である。パッケージのファンタジー全とした写真に、途中からはずっとファンタジーの世界だと思ってみていたのだが、ファンタジーの世界は毎回5分程度しか続かない。すぐに現実世界に戻って、また血みどろの映像を見せられる羽目になる。これはかなり厳しい。

ネタバレここまで。

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とまぁ、かなり強烈な映画だった。あと３割で救いはあるのか。なさそうな気配が漂っていて怖ろしい。続きはまた明日。

はやめに昼食をとり、12:20には体育館へ。しかし余所の客も来なければメンバもこない。おかげさまでじっくりと読書が出来たけど。2001年宇宙の旅は半分を過ぎたあたり。英語の文体に慣れてきて少し読みやすくなってきた。物語はようやく動き始めたところ。船内で最初のトラブル発生。しかし予備部品を積んでおくのも良いけど、すぐにスイッチ可能なホット・スワップを準備しておいた方が良いのでは？いちいち船外活動が必要な構造は設計ミスだと思うぞ。

13時になりぼつぼつと人が集まり始めてからは、試合前日と言う事もありひたすらダブルスの試合。６〜７人しかいなかったため若干マンネリ感はあったが、ビジターのA木氏がかなり上手な人のようで、なかなか面白い練習が出来た。しっかりメールアドレスも確保。合宿にも確保。うまい人をまわりに増やしてシビアな環境を作ろう。環境の平均を上げれば、実力の平均も上がるはず。結局４時間みっちり練習。疲れより、汗が鬱陶しい。

練習後はゆっくりと.....する間もなく急いで着替えて即移動。17:30には体育館前のびっくりドンキーに到着してハンバーグを食べ、18:00からまた別のサークルでバド。こちらもひたすら試合。H川さんなど、スマッシュは打たないけど鬼うまい人とかがいてとても苦戦した。どうしてもかみ合わずあっさりやられるペアもいたりして、何がいけないのか真剣に悩んでしまったりラジバンダリ。やっぱりビデオとかで撮影して、どういうパターンに嵌って負けているのかなどを検討したいなぁ。

ってなわけで、計７時間の練習を終え、ガストで２度目の夕食。軽いパスタだけにしたけど。と言いつつデザートは頼んだものの、マンゴーの乗ったパンケーキはハズレ。パンケーキでぬるくなったマンゴーが美味しくないし、マンゴーの酸味とパンケーキがミスマッチ。くそー、プリンパフェにしておけばよかった....。

帰宅後に伊坂幸太郎「ラッシュ」を真ん中ぐらいまで読み進める。登場人物の会話に「2001年宇宙の旅」が出てきてびっくり。彼女様が読み終わってすぐにこの本を貸したがった理由がわかった。何と言うタイミング。最近こういう驚くような偶然が多いな。偶然喫茶店で出会う、なんていうタイプの偶然と違い、ちょっと予測不能なリンケージ。いやはや、面白い。

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