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September 18, 2008.

iPhone記事の最中でスマートフォンと叫んだばかもの


今朝もThe Last Lectureを読む。比較的読みやすくて眠くならないので便利。いろいろと身にしみる含蓄あり。たまにはノンフィクションも良いな。育毛広告並みに派手なだけの「チーズ系」ビジネス書と違って鼻につくような説教臭さがないし。

 

朝からPG。昨日フォーマット変更になった画面を作り直し。先方の返事が来ないのでまた先行投資。大量のデータをループで処理するPGだが、VB6.0はオブジェクト指向言語じゃないため、複雑な加工を行なおうとすると結構厄介だった。真面目にやるなら構造体配列を作るのだが、いまさらそこらじゅうに変更を加えるわけにもいかないため、2次元配列で対応できる範囲で修正。何とか完成した上に、高速化も実現できた。元ソースがループでDB→ファイル的処理を行なうロジックだったため、両I/Oがボトルネックになっていたのだろう。I/Oはバッファリングして一括処理するほうが良い。データに対しメモリ資源が潤沢にある場合に限られるが。

あとは客先のオペミス対応などのこまごました処理。明日頼まれた仕事で使うエクセルのツールにバグを発見し修正。大した修正ではないが、対応中に発見したらパニックになりそうだったので気づいてよかった。

 

帰宅後はいつものようにバド。不調。負けが混んだ。今日からコンタクトの度が1つゆるくなったせいだ。うん、そうに違いない!(違うと思う)。出発前に名刺のサンプルを印刷して行き、新婦と彼女様に見せてみた。反応は...うーん、いまいちだったかも。芸術とはoutstandingでなければいけないものであって、「凄い」という声が出なければ、「まぁまぁ」も「酷い」も大差がないのである。無念。あとで彼女様に、「いくつかのサンプルから選んでもらうかと思っていた」といわれ、そのほうが良かったかなと後悔。他のものを作って時間が余ったら、他に数例作ってみるかな。表面をもう少しオレンジにしたバージョンぐらいならすぐ作れるので、オレンジ好きの新婦の為にそれぐらいはトライしてみるか。

 

帰宅後に掲示板をチェック。ようやく団体戦のアンケートの返答が出揃った。うーん、どこまでを選考会対象とすべきか。5点はA確定で、とやるとちょうど自分が確定になるのが嫌だなぁ。その次の3点にすると、今度は選考会無しでA、Bが全員確定になっちゃうし。5人選考会にしてうまくまわせるかなぁ。とりあえず21, 23日にどれぐらい出席できるかをみんなに尋ねるか。

 

 

2chのひろゆき氏のブログが面白い。例えばm247を購入した後の、利益化を考慮したサイトの運用に関してこのような意見を述べていた。

「ただ、一般論としては、絶対に落ちないサイトではなく、半年に一回ぐらい落ちることがあるサイトにするだけで、コストは1/10になったりするものです。」

そうなのである。15分ぐらいで復帰したらいいや、というスタンスで運用すれば非常にコストは下がる。実は携帯電話やwindowsにバグが多いのも同じ理由。バグを許容する事によって、コストを下げているのだ。バグのないwindowsを提供する事は可能だが、恐らく値段が100万円とかになるだろう。携帯電話が50万円になっても平気な人がいるだろうか?バグが1つ見つかるとみんな死ぬほど大騒ぎするけど、その影でバグを起こさず黙々と動くロジックが数千万とあるという事実は忘れているのだ。アウトレットで服を買っているのだと思って我慢するのが健康的。これって、災害対策に関する森博嗣の意見と同じ。職業SEの発言だと、いいわけに聞こえるのが難点だけれど。

 

最近「iPhoneは失敗だった。ソフトバンクはスマートフォン戦略に失敗」というweb上のニュースをよく目にする。見るたびに「この馬鹿共が」と思ってしまうのは自分だけだろうか。スマートフォンとは「PC的に使える携帯」のこと(日本人にはピンとこない使い方だが、スマートフォンのスマートとは「頭が良い」という意味だ) であるが、iPhoneはそもそもスマートフォンだろうか?VGA(640x480)以上が主流となったハイエンド携帯に対し、480x320と小ぶりの液晶。実は対して速くないCPU。非常に旧式なカメラ。excelやpdfなどのビューアの不在。copy & pasteすらできない文章編集能力のなさ。そもそもハードウェア文字キーが存在しない。「PC用のwebページが読める」と豪語しているが、日本の携帯は5年以上前からwebページの容量さえ小さければ普通に読めた。しかもiPhoneはFlashが表示できないため、日本の携帯より閲覧可能なコンテンツは少ない。果たしてこの携帯のどこが「スマート」なのだろう?

別にiPhoneを貶しているわけではない。ただ、あれはスマートフォンでは無いというだけだ。2008/6/10の日記にも書いたとおり、そもそもあれは好き物たち向けのニッチ端末である。オーディオやクールな操作が好きな人向けの、マルチメディアガジェットであり、スマートフォントは対極の機種である。話題になっても主流にならないのは当然。むしろ想像以上に売れたというのが自分の感想。にもかかわらず、「iPhoneは失敗だった。ソフトバンクはスマートフォン戦略に失敗」などとほざいている連中は、2シータのオープンカーを指差して「この車はビジネス用の車としては失敗だ!」と述べているぐらいの大馬鹿物である。あんな連中のニュースを読んでだまされてはいけない。あれを「スマートフォンだ」と鼓舞したことで、だまされてスポーツカーを買わされたビジネスマンがいたら不幸なことである。

ただし、連中が馬鹿ではないかもしれない可能性もなくはない。ドコモかAUからお金を貰って記事を書いている場合だ。ああやって「スマートフォン戦略に失敗」と書いておけば、ソフトバンクの株価に影響はあるだろう。賢いあなたは下がった時を狙って買いだ。いや、他にいくつか下がりそうな理由も思いつくので、そのへんは自己責任でよろしく。


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