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July 27, 2008.

映像漬け


そういえば昨日、保険が万期になったため、友人の働くディーラーに出向き、更新手続きを行なった。その際に、ヱヴァ新劇場版と北斗の拳のDVDをごっそり借りてきた。北斗の拳に至っては200話ぐらいありそう。毎日1話見ても1年かかるな...。逆にそれを作った側の事を考えるともの凄い労力。原画師なんか見てたら泣くんじゃないか?

昨日に引き続き早起きし、7時起床。暑すぎて相変わらずの目覚しいらず。食べすぎで胃が重いが、その他は実に元気。昨日借りたエヴァの新劇場版を朝食後に少し見た。しかし、彼女様と一緒に見なおすと思われるので適当なあたりで中断。「使徒の名前が出ないのは意図的なものなのだろうか」など、疑問が渦巻きつつ。庵野監督!春の予定だった続編ですが、もう夏も過ぎようとしています。せめて今年中にはよろしくお願いいたしまする。

 

10時から13時までみっちりバド。さほど強烈なメンバはいなかったが、人数が少なかったためハードだった。今日もしっかり足がだるくなった。筋肉痛になるとうれしい。成長痛のようなものだ。

 

練習後は冷たいうどんを食べてから映画を見に行った。開演までに少しショッピング。服の選び方について他人の意見を聞くと新鮮。今度お金のある時に買いに行くかな。

 

 

見に行った映画は、「崖の上のポニョ」。宮崎駿御大の新作だ。大まかに言えば映像8点、物語3点と言うところか。見て損をする映画ではないけど、大興奮もしないなと言う感じ。

映像については、確かに全て手書きで行ったと言う水の表現は面白いと思った。CG慣れしていない一般人には、CGの方が綺麗に映るかもしれないが、CG慣れした人間から見ると、アニメにおけるCGはとても普通に見えることがある。例えば、ゲドのあの「波打つ石造りの建物の屋根」を見ると「マトリックスのあれね。はいはい」ぐらいにしか思わなかったりするわけだ。それに比べて駿氏の書く水の動きは独特で面白い。津波の表現も独特。正しい宮崎ワールドだと思う。ゲドとは天地の差。

ただし、そういう高評価を与えられるのは映像慣れしている人だけではないのかな、とも思う。あの波の形、動きは本当に面白かったけど、それをCGを駆使して、手書きとリアルな水面の間の絶妙なラインにチューニングしたら、誰もが高評価を与えたのではないか。あの手書きはもの凄い技術だが、もの凄い「技術」を感じさせてはアーティストではない。アーティストたるもの技術なんて見せずに、映像そのものを見た瞬間に「凄い!」と思わせてナンボだと思うのだ。そこが宮崎氏本人が落胆したと言う「以外に子供に受けなかった」部分ではないのかと思う。技術でうならせるのは芸術家ではなく職人である。いや、動きは本当に凄かったのだけれど。水の動きにあんな原画がかけるのは宮崎駿しかいないとは思う。その辺はけなしつつも8点というあたりでお察しください。

物語については、迷走したなと言う感じ。迷走しているうちに凄いものが出てくるのが氏の作品の良いところではあるが、今回はツギハギな印象。

 

----以下極力ネタバレを避けて書きますが、多少内容に触れます。未視聴のかたは注意!

そもそもあれは何の物語だったのだろうか?ある映画評論サイトには「今更子供の恋愛感情なんて」と書いてあったが、あれは恋愛映画にも思えない。映画中の台詞「好き」は家族へのloveであり、恋愛感情ではないだろう。「正体を知っても...」という台詞があったが、途中で既にそれは知っていたはずだから、あのシーンには何の感動もないし。最後のワンシーンなど、少年の感情が無関係だった事を非常に良く表してしまっている。しかし他に明確なテーマも見えてこない。

テーマが希薄なだけならまだ良い。ところがこの作品、気持ちの悪い点が多すぎる。例えばストーリーで言うと、「危ない思いをしてまで陸の孤島である家に帰る母の意図は?」だとか「そこまでしてあそこに行く事に拘った母の意図は?」だとか「えらい事になっている元凶はあんたじゃん!」等など、数え上げたらキリがない。折角の一番の興奮どころのカーチェイスも、母の意図がわからないため「やめときゃ良かったのに」で終わる可能性が大だ。

また、演出面でも気持ちの悪い点は多い。精霊流しやバミューダを想起させるあのシーン。どう見てもホラー調の月。怖いトンネル。何故か元気に駆け回るあの人達。どう見ても死後の世界にしか見えないシーンが散見するのだ。あの人に至っては存在自体が怖いし。

何より怖いのは、全ての登場人物が全ての異常事態にあまりに鈍感な点だ。ある人がエヴァについて「あの作品の凄いところは、シンジ君やその他の登場人物が『わからないよ、ミサトさん!』等と叫ぶ事で、視聴者に『ここは謎なんだよ。まだわかないから後でね』と明示している点にある。そこが『無駄に謎が多いだけのエヴァの偽者作品』と一線を画す」と評していた事がある。本作はその真逆だろう。観客は凄く気持ち悪がっている、あるいは表面上は気づかないが内心違和感を感じているのに、登場人物達は何の疑問も持っていないのだ。この事が観客の価値観をゆるがせてキョトンとさせてしまっている。観客シンクロ率がた落ち。そういう自分もあの作品の意味が結局理解できないままだった。宗教でも絡めないと説明できそうな気がしない。

----ネタバレ箇所ここまで

 

だらだら書いたが、結論としては「映像は面白い。でも明確な解説を求める!」ってとこだろう。とりあえずレンタルかテレビで何度か見直して、どう解釈すれば良いのかは考えてみたいが、映像の凄さの割には映画館でもう一度と言う気にはなれないという印象。

「カリオストロ」信者は「千と千尋」や「ハウル」を否定するが、自分はどちらも結構好き。「千と千尋」はかなりの名作だと思う。しかし、ポニョは理解しきれていないのでなんともいえないなぁ。

 

 

夕食&帰宅後は特に何をするでもなく。しかしそろそろ、いろんな活動を再開しないとな。合宿日程とに次回の時間割を決めないと。そろそろTOEICの受験日程も予定しておこう。


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