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November 29, 2008.

イブ


世の中にはいろんなイブあれど、なんのイブが一番嫌かって、それはもう試験のイブ以外あるまい。いや、「パラサイトイブ」とか「屋上からダイブ」の方が嫌かも知れんけど、そういうとんち系は除外。そんなわけで、(どんな(略))明らかにここ最近の英語密度が足りてなかったせいでいまひとつ試験モードになれず、かといって勉強しないのも嫌だし、という事で、今日は耳を慣らすための映画漬けの日に。

 

10時ごろに起床し、朝食抜きで1本目のトランスフォーマーを開始。うん、面白かった。超絶変形していくCGは圧巻。オプティマス・プライム(日本で言うところのコンボイ)とバンブルビー以外は変形してロボットになるとさっぱり見分けがつかないけれどまぁ、動きが格好良かった。全体的によく出来たエンターティメントで、ワイワイ楽しむには非常に素晴らしかった。

 

以下、ストーリーには絡まないが、設定に関し若干ネタバレなので、ネタバレにシビアな方はスキップ。

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ただ、オタクの観点から見るとロボットデザインの必然性や、トランスフォーマーの生い立ちに関する設定に疑問。

前者に関しては、デザインの必然性が希薄であるということ。トランスフォーマーのおもちゃがとても売れた理由は、あの「デザインの必然性」にある。「車の部品のここがロボットのこんなパーツになるのか!」という驚きが素晴らしかったのだ。邪魔なタイヤをどこに処理するか、あるいはガラスをどこに配置するか、そのためにここのパーツを180度回転させて、など非常に工夫がなされていた。初めて触る子供が変形のさせ方が難しすぎて壊してしまうぐらい複雑でも、パーツをはずすことなく過不足ない変形を実現していた点が、世の中のちゃちな変形ロボットとの差別化ポイントであったと思う。無論、二足歩行ロボットの無意味さに触れてしまうとどうしようもないが、ベースとしての設定がしっかりしており、SFとして成立していたわけだ。

ところが、本映画での変形は「質量無視のトンデモ変形」である。折りたたんだ箱をどんどん開くとなぜか巨大なロボットになるという、ギャグ漫画にありがちな構造だ。100歩譲って、中空構造で質量を保存していたとしても、「あのタイヤは何のために残っているのだ?」という事になる。あれだけ自由な変形が出来るなら、ロボットになった際に、不要な車やヘリのパーツを残しておく意味がない。元の形に制約を受ける前提だったからこそ、タイヤを背負ったロボットは格好良かったのだ。

そして最後の逃げ道だった「一度車などに変形すると、その形に制約を受け...」という解釈もこの映画ではなりたたない。バンブルビーや、敵のあの小さいギャグ担当ロボットが制約がないことを証明してしまったからだ(ネタバレを極力避けるために表現に苦心しております)。ってなわけで、生い立ちに関する設定の時点でちょっと失敗していたのではと思う。せめて「制約」をつくるか何か、方法はなかったものか。

ストーリーに突っ込みどころは満載だが....まぁ、楽しんでみるべきハリウッド映画なので突っ込むまい。突っ込みたい3箇所中2箇所は、たぶん「映像的に見栄えがするからそうしました」という回答だと思うし。

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ネタバレここまで

 

ともあれ、2時間半の大作にもかかわらず非常に楽しく見ることが出来た。最近ワハハと見られるお手軽なハリウッド映画も好きになりつつある。まぁ、物によるけど。

 

 

さて、映画漬けといいながら1本で終わっては「足りんぞ」と怒られそうなので、昼食後にもう一本。「2001年宇宙の旅」を見た。もはや古典であり名作中の名作。映像は40年も前の作品とは思えない驚異の美しさである。あの時代にこの映像を見せたら、実写だと誤解する人がいても不思議ではない。実際に「月に人類は降り立っていない・NASAの陰謀説」なんかはこの映画の影響で起きたものだったりする。凄いな、このセンスは。いや、たまに笑っちゃうようなシーンもあるけど(浮かぶ食事トレイの動きとか)。冒頭のシーンを映像で初めて見て、よくもまぁ、このストーリーのSFの冒頭をこのシーンで始めたなと感心。というか、ストーリーラインが鮮烈すぎるよな、これ。かなりの忍耐を要する哲学的な作品で、原作本を読んでいない人ではなかなか耐えられないのではないだろうか。映像だけで意味のわかる人は1%もいないと思う。自分はたぶん99%の方だったと思うし、そもそも原作を読んだからといって100%理解しているとは思えない。わかりにくすぎるので、万人にお勧めできるものではないし、映画という枠にはめて評価した際に名作と読んでいいのかどうかはわからないが、間違いなく、映像作品として最高に「尖った」傑作のひとつだと思う。あれより物議をかもし出せる作品を作るのは難しい。

ただ、だ。今日この作品を見たのは大失敗である。何故って?

 

殆ど台詞がないのだ、この映画!

 

そんなわけでまったくリスニングのトレーニングにならず。これまた2時間半も費やしたというのに。HALの寂しげなあのボイスだけが心に残った。人間って地球から見ればHALみたいなものだ。生きるためだったら、・・・・・そんな行動だってとるだろう。

 

 

とまぁ、流れ的にこのままでは終われないので、夕方から3本目(馬鹿だ)。MIB2を見た。これはもう、抱腹絶倒。馬鹿でわかりやすくて面白かった。ヒロインが魅力的だったのにあんまり活躍しないのはもったいなかった。あと、何が危機だったのがどう解決されたのかさっぱり。いや、わかるけど実感ないよね、あれじゃ。けど、まぁ、無理することもないか。そういう映画じゃないし。無駄に飛び散るスライムとか、どうでもいいギャグが満載でマル。日本では「コーヒーの人」であるジョーンズ氏の活躍が見られただけで大満足。あの人の疲れたような顔、いい味だよなぁ。格好いい老人を目指そう。ラストは子供でも楽しめる映画に、子供に考えて欲しいSF的発想を与えるシーンで好評価。よく出来ました。しかし、後で見たらこれも2時間オーバー。いや、気持ちはわかるが、短くて面白い映画ってのもたまにはその。

 

 

で、夕食を食べ、19:30から2時間バド。ダイエット中だというのにおやつを買って帰り、ガッツリ食べてから就寝。ほら、その、脳ってたくさんカロリーを消費するから。


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