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October 17, 2008.

帰国凱旋


橋本知事が工事立ち退きを拒否していた幼稚園の畑に植えられた作物を強制撤去したことがニュースになっていた。「子供たちが楽しみにしていたのに」と幼稚園側が非難していたが、いかがなものか。公共の利益は個人の利益に勝るということは法律に明言されている。幼稚園の立ち退きは随分前に決定した事項で、畑の強制撤去も10日程度前には通告していたのだという。どちらが政治的に悪いのかはともかく、子供を傷つけたのは幼稚園側ではないか?

幼稚園側に問題があったと考える理由は、「子供たちが楽しみにしている作物」を植えておけば、撤去されることはない、あるいは撤去時の世論を見方にできるという計算があったのがあきらかだからだ。その計算のせいで園児たちが悲しい思いをする羽目になったに過ぎない。立ち退きが決まっていたなら最初から植えなければ良い。植えるなら別に場所を準備すべきだ。それをせず行政に責任を押し付けるのは間違っていると思う。

先生連中だって高速道路を利用することはあるだろうに。教鞭をとる立場ならせめて子供たちに、なぜ立ち退くかを教え、納得させて見せるべきだろう。「みんなが通る道路を作るために場所を譲ってあげたんだよ。みんなが我慢してくれたおかげで、食べ物を遠くまで運べたり、遠くに旅行ができたり、病気の人を早く運べたりするようになるんだよ」と説明すべきだ。それをしなければ子供たちは作物を育てるという努力が無になった喪失感だけを味わい、国に不信感を抱く羽目になる。ちゃんと教育の機会として生かしてほしい。幼稚園児は既にそれぐらいの理屈を理解できる能力を備えている。

 

午前に試験データと予測結果に赤を入れて修正。修正した方向性が正しいかどうかをM氏に確認。1つの試験のデータや結果を作る人と、試験実行者が同じというのはあまり意味がないような。というか自分のほうが詳しいなら、自分が試験を作ってM氏に試験をお任せしたほうが効率が良かったかも。

午後からはひたすら試験。とても試験。試験自体よりもその検証データが正しいかどうかの検証に時間が取られてしまった。

 

19:30ごろ待ち合わせして、アメリカから帰国した友人と夕食。相変わらずちっとも変わらないな、こいつは。しかしさすがに3年もいると英語がかなり流暢になっていた。英作文能力はbaristaの100倍以上上だろう。しかも生きた英語でしゃべっているので実に格好いい。しかし職場では、なまりのきついインド人の英語のほうが、自分の英語より通じやすいと嘆いていた。後で考えたが、彼の英語にはアクセントが足りないのだろう。日本語は音階でリズムをつける言語だが、英語は音量でリズムをつける言語である。日本人の英語には音量に変化がないため、どの単語を聞いてよいのかが伝わらないのだと思う。大学時代、自分のひどい発音の英語が外国人に伝わりやすい理由をみんな不思議がっていたが、自分は文法が苦手だったので名詞と動詞以外の前置詞などはあまりはっきり発音せずごまかしていた。たぶんそのほうがアメリカ人には聞き取りやすかったのだろうと思う。

 

ちなみに待ち合わせの前にビックカメラに立ち寄って新しいMacBookをほんの少しだけ触ってきた。なんだこれ。こんちくしょう。ほしいじゃねぇか!(ほしいのか)いや、買わないけど。設計の意味でもアートの意味でもデザインは完璧。スペックもなかなか。問題は大きさだけ。例えば自分のノートは1388x768の12.1inch液晶でDVDつき1.25kgだが、1,280×800のノートが2kgを超える。1.36kgのAirは光学ドライブを持たないし、非常に高い。

なぜこんなに重いかと言うと、解像度のわりに液晶が大きいため。Macは昔からWYSIWIGをとても大切にしているからだろうか。WYSIWIGとはWhat You See Is What You Get.の略で、「見たままの結果が得られる」という意味。印刷した紙を画面に置くと、画面と紙面が同じ大きさ・レイアウトになるという思想だ。印刷業界の人間に愛される理由でもあるわけだが、反面、携帯電話のような「小さいけど高解像度」の液晶を持った端末が登場しない理由となっている。そのあたりの「思想」の素晴らしさは十分承知しているが、大きな文字を読むのが苦手な人なので、ドットピッチの荒い端末は選択肢に入りにくい。悔しい。ただ、最近の17インチノートなどが本当にWYSIWIGを守っているのかどうかは不明。もっと小さいモデルもほしいよなぁ....。ともあれ、まだまだ今のノートを使う予定だけれど。

 

結局終電で帰宅し、準備は明日にして急いで就寝。土日はハードスケジュールなのだ。


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