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June 26, 2008.

値上げ論争


ニューズサイトによると日産が車輌価格の値上げを敢行するらしいが、それに対しコメントで非難轟々。「給料は上がらないのに買えるか!」と怒っているようだが、怒る必要はない。自分にあった値段の車を探して買えばよいのだから。気に入った車は高くても頑張って買えばよい。良いものを安くするのは無理だ。良くないのに高い車があると思うなら買わなければ良い。そういう会社はいずれ潰れるし。潰れそうになれば、会社も対応を考える。日産の管理職の給料が高い事を指摘した者もいたが、できるヤツが儲かるのは資本主義なので当然。それが嫌なら、職場で全然働かない同僚がいても「あんなヤツが同じ給料なんて」と愚痴をこぼしてはいけない。「にしても貰いすぎ」と評価額に疑問を感じる人は、「対数グラフ」の存在意義を調べてみるべきだろう。

 

このような意見を出すと「金持ちの意見」「庶民は車を買うなと言うのか」と反論されがちだが、その通り。庶民は車を買わない時代が来るはずだ。そもそも、田舎に住みたい、一軒家に住みたいと言う思想は非常に贅沢だ。「綺麗な環境に住むのは人として当然の権利」という意見もあるだろうが、それは非常に非エコだからだ。車を値上げし、ガソリンを値上げし、庶民は車に乗らず、職場の近くに住んだほうが環境にやさしい。

自分は片道1時間半かけて通勤しているが、交通費は会社から全額支給されている。年間30万円以上を会社が負担している事になる。一方住宅手当はどこに住んでいても固定である。このシステムはおかしい。非常にありがたいが、かなり不平等なシステムだ。遠くに住んでいるだけで、能力が同じでも30万円も余分にもらえるのだから。むしろ、交通費は支給されず、近くに住むと住宅手当が増える姿が合理的だ。自分は移動によって環境を汚染している。電車なので、一人当たりの汚染量は少ないが、移動しない人に比べれば非常に多い。

前述の「庶民は車に乗るなと言うのか!」という意見の人は、「車に乗らないと通勤できないところに住む」事が贅沢なのだと「理解」すべきだ。現実的にはある程度の年齢での転職や住み替えにはリスクが大きく、無理があるのは当然なので、困難は理解できる。だが、いずれは駆逐されるべき意見であることは疑いない。

将来的に、人間はもっと集中して住むようになるはずだ。それを奨励するため、住宅手当が重要視され、支給額は会社に近い場所、しかも集合住宅に住んだ方が高くなるべきだ。通勤費支給をやめるかわりに地下鉄2駅分などの距離を徒歩で移動する人に補助を出しても良いだろう。私用車は障害者・高齢者や、経済的に余裕のある人の為の物となるだろう。一般人はレジャーの際などの利用時にのみ借りるのが通常のスタイルとなるはずだ。一番の障害は夫婦間の業種の違いなどだろう。工場等を都心部に造る事は難しいため、この問題の解決には時間がかかる事と思う。

 

繰り返しになるが、これからの車は余裕のある人が、環境に与える影響を考えて、普通の人より余分なお金を払って乗るものとなる。したがって、ガソリン代や車輌の値上げは当然通るべき過程だ。自分はガソリン代の値上げには賛成である。値下げのために産出量を増やせと、各国がアラブ諸国に掛け合って、石油産出量が増えそうな気配だが、むしろそちらに不安を感じる。これから人口の多い中国等が近代化されるにつれ、加速度的に資源が足りなくなるはず。それまでにガソリン等をどんどん値上げしておいた方が、世界はなだらかに変化するはずだ。少なくとも資源の足りない日本人こそそれを第一に考えるべきだ。いずれ、日本のような辺境の島国に住むこと自体が贅沢となるかもしれない。これは世界の人口の推移にもよるが。

 

余談だが、Sim Cityという街づくりのシミュレーションゲームをやると、ハイスコアを取るためには、最終的に町と工場と発電所をそれぞれ一箇所にまとめ、全ての道路をなくし、代わりに線路を敷き詰める事となる。奇しくも未来のわれわれの姿を如実にシミュレートしているのだ。

 

 

朝の電車でフラッタ・リンツ・ライフの再読を9割まで。スカイクロラを先に読んでいた人はびっくりするような展開。仕事は昨日の調査の続き。9割方完了。いつもどおり定時退社して、電車で少しコーディング。リファクタリングを少し。しかし大掛かりになりそうで躊躇。しかし、面倒な事はやった方が良い場合が多い。

夜はそのままバドの練習へ。思いのほか足が動かない。しかし一時期のスマッシュの不調は多少回復。前衛が下手なのは健在。むぅ。視点を切り替える試みはまずまず上手く行っている気がするが持続が難しい。明日も練習に参加できるようにしないと。


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