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February 26, 2008.

足りないものを補う


気づくと窓の外は雪。いつもなら立ち並ぶビルで完全に遮られ、ひたすら無機質な顔しか見せない6階の窓からの風景が、にわかに季節感を帯びた。雪の勢いは激しく、私鉄の架線が切れたようで、運行に発生が遅延していた。それにもかかわらず、吹雪いていた雪は昼ごろには雨に変わり、窓の外の風景はいつもの憂鬱な壁の群れに戻った。なんとも味気ない。

少しでも予定を進めようと、昼休みに自前のノートPCを取り出して英訳。30分も有効利用できた。しかし実務は非常に暇。余暇は有効活用しているが、勤務時間の有効活用が出来ない。楽でいいが、人生にはマイナスだ。

 

運よく座ることの出来た帰りの電車でも英訳。通勤電車はとても混んでいるのだが、作業に集中すると周囲が全く気にならなくなり、自分の手元と周囲とのピントのずれが、写真のマクロ撮影のようで心地よい。そういった時間が過ごせると「集中できてるじゃん、お前」と、少し自分を褒めたくなる。辞書を殆ど見ず、異常な打鍵速度で和訳を入力する姿に、隣のおじさんが口をあけて驚いているのも可笑しい。そう露骨に覗き込むなよと思いつつ、別段隠そうとも思わなくなったのは年の功か。気恥ずかしさなんか早々に捨ててしまった方が、人生は身軽だ。

 

帰宅後にスタートレック・ネクストジェネレーション(TNT)のDVDで「Q Who」を再視聴。昨日は英語音声・字幕無しで見たのだが、話が難解だったため、今日は英語字幕つきで臨んだ。本当に見せ所の多い、内容の濃い話だった。「栄光ある死より見苦しい生を選ぶべき」という主張は米ドラマとしては異例で素晴らしい。TNTは米ドラマでありながら、米批判が頻出し、プロデューサや脚本家の素晴らしい知性を感じさせられる作品だ。しかも大抵の場合、SF的エンタドラマパートと米批判や哲学などの人文系ドラマパートがたった45分間の1話の中で平行で進む構成を用いている。こんなに内容の濃いドラマを、レベルを落とすことなく174話も続けたのだから凄い。それもまともなCGの無かった時代に。

 その後、○○に挑んだ。時間はそれなりに準備したが、実になったとは思えなかったため、実質30分と判定。とにかく才能が不足している。しかし、才能とは99%の模倣の上に形作られるもの。99%を積み上げるまではあきらめずに頑張りたい。気合で積み上げてしまえば、1%に気づけない人から見れば、同じところに立っているように見えるはずだ。

 

 

【本日の進捗】

英語 :131min (昨日の不足を大きくリカバ)

○○ :30min (昨日と差し引きで 20min ビハインド)

アプリ:メニュー用画像を作成

ウェブ:辞書アプリ公開用htmlを2本作成(未公開)

    辞書アプリ公開に先立ち、連絡先ページを追加(公開済み)


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