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March 2, 2009.

そろそろ仕事の話しません?


週末疲れでダウンしそうな月曜日。しかししっかり2駅歩く。木金に引継ぎを終えてしまったので仕事は手が空いた状態に。どうした物かとしばし思案。ちなみに木金で引き継がれたプロジェクトはサーバーがLinuxなのでちょっと大変。最後に触ったのは4〜5年前なので、GNUならまだしも、コマンドベースでは弄れる自信が無い。しかもDBはDB2か。やだなぁ。

 

結局、夏ごろに始まりそうなプロジェクトに向けて、現行システムの高速化の調査を行うことに。現在のシステムはSQLServer上でトリガを多用しており、DBの過去ログが増えると、INSERT/UPDATE時にもの凄く時間がかかってしまう。その結果、試験サーバー(=そのへんのただのパソコン)上だと、処理に22分もかかってしまう。で、ためしにトリガを削除して実行してみたところ、4分半で完了するようになった。本番サーバーだと現状で15分なので、理想的に行けば3分程度で終わる計算になる。これはなかなか素晴らしい。

そんなわけで、改修の構想、速度測定の手順、結果などをExcel資料にまとめてリーダーに提出。やってもよさげだねという話になったので、明日は改修にかかわる工数の見積もりをすることに。トリガを殺すということは、トリガがやっていた処理をコーディングでカバーすることになる。当然、修正箇所は相当な数となる。費用対効果的に見てマイナスではお客さんに提案不能なので、2パターンぐらいで見積もりをすることに。さてどうなることか。

とりあえず、同業者の新人が読んでいた時のことを考えて書いておくけど、トリガはやめた方がよいです。いろんな意味で。ストアドは嫌いだけど、まぁ、場合によるか...。ちなみにストアドプロシージャって、カタカナで書かれると意味が良くわからなくて、初見時に??となったけど、英語で書くと一目瞭然。Stored Procedure、つまり「保存された処理」ってだけだったりする。情報系の用語はあんまり日本語やカタカナに直さない方が理解しやすいよなぁ。

 

帰りもビシバシ歩いて駅へ。帰りの電車でまたあるサイトを作成中。いつ頃公開するかな。帰宅&夕食後、彼女様に電話。今日は良いニュースが聞けてほっと一息というところ。その後は昨日中断したパトレイバー2 the Movieの続き。以下、ネタバレを極力控えた感想の予定ですが、いつも通り気になる方はブレーキ。

 

 

以下、パトレイバー2 the Movieの感想

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本作はうる星やつら・ビューティフルドリーマーで映画監督としての実力を見せ付けた押井監督のその後の代表作の一つ。押井流の「映画的映像」への拘りが随所に感じられる素晴らしい作品。

原作のパトレイバーはメディアミックスのさきがけとして企画された漫画・アニメであり、ゆうきまさみ氏の代表作といってもよい大作である。レイバー(ロボットのような物)を近未来の日本の日常風景に普通に溶け込ませて自動車と同様の扱いにし、人間ドラマやギャグなどレイバーが活躍しない話も多い構成は、当時としては非常に斬新だった。中でもハードウェアに対するOSの重要性を説いた点はwindows登場より前の作品としては異例の新しさであった。

 

本映画は(原作と映画は微妙にパラレルワールドではあるものの)漫画の原作や映画の1作目の後日談となる話で、1作目からちょうど4年後。主人公達の立場も考え方も変化している。ストーリーは非常に単純でありながら、いわゆる説明台詞を担当する人物が存在しないため、理解難易度は高め。しかしそれだけに何度も見たくなる作品となっている。

作品中で取り扱われる事件は都市型テロ的な物であり、SF的でありながら明日起こってもおかしくないリアリティのあるもの。非常にしっかりした脚本ではあるが、反面レイバーの活躍するシーンは少なく、ロボットアニメを期待して観ると拍子抜けするかもしれない。「ガンダム0080 ポケットの中の戦争」を観た際にも同じ印象を受けたが、「果たしてこれがパトレイバー/ガンダムである必要があるのか?」と思う視聴者が多いだろう。単なる戦争映画やテロ映画でも同じストーリーが成立してしまうからだ。

では、2作の脚本がまるで失敗なのかというと、そうではないと思う。少なくともTVシリーズや原作に慣れ親しんだファンにとっては。アニメを実写化する際には映像のディテールアップが必要となるが、同様にアニメをアニメ映画化する際には、世界観や主人公達の行動原理のディテールアップが必要となる。ロボットが出演しなくても成り立つということはすなわち、その作品が波風を立てることなく現実世界に着水していることの証明である。また本作品においては、「前作までの黄金時代がもはや遠い過去の物である」という時間の流れを表現する意味でも、野明たちの活躍を見せるわけにはいかなかったのだろう。しかし、1アニメファンとしてはアルフォンスの大活躍を1シーンでいいから見たいと思わなくもない。

 

映像は非常に素晴らしい。1993年の手書きセルアニメであるにもかかわらず、最近の作品と見比べても殆ど見劣りしない。作画監督である沖浦氏の画風がリアル指向であることともあいまって、実写映画を見ているような落ち着いた雰囲気の作品である。音に関しても、レンタルしたDVDには1997年に再編集した音源が収録されており、おかげで最近の作品と比べても大きな違和感は無い。古い作品をDVDで見ると、美化された初見の印象とのギャップに驚くことも多いが、本作品に関してはその心配は要らないだろう。

 

そんなわけで、本作は押井守好きには90点。単なるロボットアニメ好きには60点。意外なところで、日ごろアニメを見ない人にも80点ぐらいでオススメしたい。偏見さえなければ映像と脚本の出来に驚くはずだ。


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