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創造編 -- 電気とミント



2009/09/12

モニタに依存します

照明や設備が入ったと聞いてガッツリチェックに来た。各部屋に網戸も入っていたし、床や設備の養生シートもかなり外されていたので、ガッツリ写真を撮って回った。久しぶりにデジカメで撮影したのでちょっと大きめの画像を掲載してみた。携帯で読んでいる人が居たらごめんなさい。

ちなみに今回の写真は壁紙や床など「白から非常に薄いグレーへのグラデーション」だらけの被写体が多い。そのため、パソコンが古かったり、ノートパソコンの省電力設定の都合で画面の色数が16bitなど少なめに設定されていると滑らかに表示されない可能性大。壁紙などに縞模様が見えたら、パソコンの設定を疑ってくださいね。我が家の壁紙はそういう模様ではありません。念のため。


なお、漸く養生シート等が剥がれたこともあり、以前に紹介した設備等についても、重複して詳しい説明をしたりしています。と、もっともらしい説明をしていますが、過去に何を書いたかを覚えてないからです。ずっと読んでいる人は、重複する記事が多いかと思いますがご勘弁を。



まずは玄関から。焦げ茶色の下駄箱と赤い扉、白い壁のコントラストが眩しい。この下駄箱は木下工務店で作りつけてもらった物。下駄箱については施主支給より作りつけの方がしっくり来るように思う。高級家具を支給できる人は例外として。


反対側から撮影。柱のエアキャップは剥がされていたが、まだビニールは付いたまま。赤い扉に気を取られていると、中にも赤い柱があるという、二段攻撃でお客様をお迎えする仕様。下駄箱以外はタイルも壁も床も殆ど白のうえに、写真のように坪庭を望む大開口窓があるため、玄関が非常に広く見える。と言いながら、玄関正面からの写真を取ってなかったな。それはまた後日。


玄関から扉を開けると直接リビングへ。壁紙が入った時点で随分明るい部屋だなと思っていたが、床の養生が外れたらより一層明るくなった。光沢のある床材なので、鏡みたいに光を反射する。

リビングの主照明はコイズミの「雲」シリーズから選んだ。どうしても赤血球か鰯のつみれにしか見えないのはbaristaだけだろうか...。左の開口部付近の壁面にブラケットを設置。これは調光可能な物。右上の折り下げ天井にはダウンライトを設置。ダウンライト好きなので勧められるがままに採用したけど、結構照明だらけになったな。


リビング南面はこんな感じ。フル開口窓なので、フル開口に併せたサイズの網戸がついていた。この写真だと中途半端な位置にあるが、もちろん窓と同様フル開口出来る。写真では逆光になるため暗く見えるが、網戸があっても非常に明るい。


ダイニング。非常に明るい。ひょっとしたら我が家で一番明るい場所かも。ダイニングの照明はペンダント型の物にした。なるべく小さい物をと選んだのだが、それでも結構存在感がある。


拡大。これは彼女様がデザインを気に入ったため、即決。こういう時に趣味が近いので助かる。結構低い位置まで垂れ下がっているので、ダイニングテーブルが入るまでは頭をぶつけそうなので要注意。というか、何度かぶつけた。


ダイニングからパティオを望んで。このように二方向からパティオにアクセスできるようになっている。左奥見えるのはにスポットライト。夕方にバーベキューなどをやるような場合に活躍予定。


ダイニングから玄関側に向かって撮影。リビングとの境目の壁や、折り下げ天井の立体感が楽しい。料理・配膳中の奥様視点はこんな感じかな。「料理中に疎外感がないように」という当初の目的通りの光景。


ちなみにリビングの壁のブラケットはこんな感じ。「一番小さくて目立たない物を」というコンセプトで選んだもの。実際非常に目立たない。撮影しても、オートフォーカスがなかなか合わないぐらいだ(いいわけか)。これは後日暗いときにライトを付けた状態で撮影したものを再掲載します。


キッチン。パントリーが広いため、キッチン収納は控えめにした。カウンター上の収納の圧迫感が嫌だったため、それも無くしている。カウンターキッチンと言うよりはオープンキッチン。その分キッチリ片付けておかないと、見苦しくなりがち。


ヤマハのシステムキッチン。調理台、シンク内とも人工大理石。「つなぎ目」的な場所が殆ど無い、フラットな構造のため、掃除しやすいのがメリット。欠点はステンレスに比べ固いので、強い衝撃に弱いことと、食器を置いた時の音が大きいこと。その代わり水を使っている際の水音は控えめ。

人工大理石のキッチンや、この色を選んだのは彼女様。自分もこのデザインは非常に気に入っている。蛇口は一番お手頃価格の物を選択。グースデザインのの物の方がお洒落ではあるが、掃除などでヘッドの付け外しをすることを考え、実用的な方を選んだ。無論価格も意識した上でだが。


コンロは結局ガスとなった。デリシアという個人向けではほぼ現行の最上位機種。オール電化予定だった我々を説き伏せるために、ガス屋さんがいろいろとサービスしてくれた結果だ。

特徴は全て電子制御であること。鍋の温度が下がると自動で火力をUPしたり、逆に焦げ付きそうになると火を絞ったりする。天ぷらなどの際には油温を一定に保つ機能があるし、湯沸かしの場合、「沸騰後30秒で自動OFF」等の設定が可能である。また、安全対策として、鍋が置かないと火がつかないし、鍋を持ち上げると自動で火が最小になる。一番嬉しいのは自動連動換気扇。火を付けると自動で動き出し、消化後しばらくすると自動で停止する。

あとでガスの営業さんが、開栓手続きに来てくれた際、「一般家庭でこの機種が入っている家は殆ど無い」と驚いていた。これは頑張って自炊に有効活用しなければ。


パントリー。早くも少しずつ物が増えつつある。2.5畳もあるので、本棚も兼ねてしまいそうな予感。


和室。漸く畳が入った。全て琉球畳...もどき。本物の琉球畳は非常に高いのだが、これは和紙で出来た畳シート的な物。たぶん、9枚セットでもまともな琉球畳1〜2枚分の値段。これぐらい安ければ日焼けやキズを気にしなくて済む。

建具はまだ入っていないし、床の間の上の飾り柱もまだ直っていない。もうすぐ引き渡しだが大丈夫だろうか。


ちなみに和室の壁紙は少しだけ和風の物を選んでいる。コントラストを強調した写真がこれ。天井は茶色気味の格子で、壁紙は黄色っぽくて、壁土のような繊維が見えるもの。中途半端な和室は安っぽく見えるので、安く上げるために敢えて半洋風にしており、和室のライトもダウンライトのみ。これは設計士さん・コーディネーターさんのお薦めをそのまま採用。


1階リビングから階段に続く扉を開くと正面に洗面台。右側面の扉はトイレ。実はこの洗面台の選択には非常に悩んだ。

元々、「平らなカウンターにシンプルな鏡」のようなすっきりした洗面台が好みだったのだが、そのような物は業務用のビックリするような値段の物しかなかった。標準の組合せの物は良くある3面鏡のもの。しかしどうにもあの「鏡に縦に入る境界線」が気に入らなかったのだ。かといって1面の鏡にすると収納がない。横に収納を付けるか否か?なども含めて議論は二転三転。

別の商品から1面鏡で収納のある物をえらび、元々のシンク部と組み合わせて一段落した物の、よく考えたら元々の物は、壁が汚れないように鏡との間をつなぐように、シンクが縦に伸びていたため、あまりすっきりしたデザインにはならなかったのだ。

かくして、シンク部も更に別のかなりコンパクトな物を採用して組み合わせたのだが、この見た目には大満足。どうなる事かとドキドキしていたのだがほっとした。


1階トイレ。この写真でも分かり難いが、右側面だけグリーンの草模様が入っている。他は、縦に少しだけ凹凸で模様の入った城の壁紙。結局トイレのスイッチは見栄えを重視してロール上にした。故障を気にする人は便座横にするらしいが、設計士さんと相談したら「そうそう壊れる物ではない」との事。


階段。「階段の床の色はホワイトバーチに近い色であわせます」との事だったが、ちっとも似ていないような(笑)。とはいうものの、ホワイトバーチ色があまり好きではないので全く問題はない。好みの問題もあるので一概には言えないが、個人的には木下標準のホワイトバーチの色はややピンク味が強くて好みではない。そういう意味で、リビングの床材の変更には非常に満足している。


階段を上がって正面の脱衣洗面室内の洗面台。二転三転の結果1階と全く同じサイズの物を選んだ。当初は2階だけ大きい物にしていたのだが、このシンクはあまり大きい物は無かったので...。どっちにしろ朝シャンは出来ない蛇口なので、頭が洗いたければ、シャワーを浴びろってことで。


脱衣洗面所からバルコニーへ出る出入り口の網戸。ここは網戸がないかもと思っていたら、ちゃんとついていた。「開けられる窓には全て網戸がつきます」の言葉には偽りがなかった。これは扉ではなく、ロールカーテン方式の網戸。写真とこの説明で想像つくかなぁ...。


ユニットバス。標準的な1坪の物にした。色は壁や床が白で、浴槽がライトグレー。正面の壁のみ焦げ茶とした。いろいろ悩んだが、結局展示場のサンプルと同じ配色だったという...。

浴槽は半身浴可能な物。最近このデザインの物が増えた理由の一つは節水らしい。昔よりユニットバスが大型化しているので、フルサイズの湯船にしてしまうと、水量が凄いことになってしまうからだ。

ちなみに左手の壁面についているのは洗濯機の給水栓。ホースが抜けると自動的に水が止まる仕様らしい。


2階トイレ。こちらの方が少し便座の色を濃くした...ような気がする。たしかオフホワイトとアイボリーとかそれぐらいの違い。それに併せて壁紙も黄色系。白地に金色の模様が入った物とした。こちらはそうインパクトの強い色ではないので、全面に適用している。


子供部屋。2部屋を連結して使える仕様。「子供が大きくなったら壁を作る」という提案が多いが、我が家は「耐力壁納め」の扉2枚で動的に仕切れる仕様とした。後の費用の発生を抑える為だけでなく、しばらくは客間として使いたいからである。


子供部屋から寝室方向に向けて撮影。壁が白くなったことで圧迫感が軽減された...と思う。戸口がゆがんで見えるのはカメラのレンズのせい。マクロ端だとどうしてもねぇ。正面に見えるのが寝室。寝室だけ雰囲気ががらりと変わる。


寝室...の書斎方向。寝室も結局ダウンライトばかりが5ヵ所。ここだけフローリング材に黒い物を選んでいる。この配色は大正解。ホワイトバーチでは全然落ち着きのない部屋になったと思う。壁紙の色と合わせ、非常に満足のいく配色になった。



とまぁ、こんな感じでほぼ全ての設備が入った。後は和室周りさえ完成すれば引き渡しである。設計の時には引き渡しなんて遙か未来のことのようだったが、気が付けばあっという間。特に途中から仕事が忙しくなったため、ビックリするほど早く完成した印象。(実際、かなり早く工事を進めていただいたのだが)。

ほぼ完成とはいえ、引き渡し後もまだまだ家具や電化製品や外構が待っているので、みなさまもう少しだけbaristaの建築日誌におつきあい下さいませ。


ちなみに今回のタイトルで「PSYSかよ!」と思った貴方は同世代。

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