夢想編 -- 覚悟を決めて

2009/05/09

最終見積もり

地盤調査が終わり、床材なども確定したので、いよいよ最終的な見積もり額の確認となった。正直非常に恐ろしい。

まずは地盤調査の結果。やはり地盤改良は必要となった。柱状改良を想像していたのだが、実際には鋼管杭工法に。これは柱状では無理、という理由ではなく、値段の問題との事。残土処理費との比較で、鋼管杭にしたほうが安くなるとの判断だとか。実際の価格は96万円。予算取りから6万円のオーバー。無念。

で、いよいよ合計金額を提示してもらった。....高い。前回見積もりから80万円程度もアップしている。で、詳細な内訳の説明を受けた。

まずは家の本体価格。先日床を良い物に変えた分の増分と、和室を弄った分や寝室の壁紙の一部を高いものにした分の増分は、パティオを少し縮めたり、寝室前バルコニを無くしたりして削った分で相殺。実は本体価格はほぼ増減なしだった。

では、どこで増えたのかというと、一番大きなのは歩道加工費。我が家の敷地の前には歩道があり、道路と約18cmの段差になっている。そのままでは車が乗り入れられないので、「ちゃんとそこを加工しなさい」というのが両親の意見。で、6m幅に加工を行なうことにしたのだが、なんとそれだけで50万円の見積もり。これは厳しい。

当然、地盤改良費も増えた要因のひとつ。6万円の増加だが、歩道と地盤は必要だと思っていた所だから仕方ない。

仕方なく「無い」増額は、ガス引き込み工事費と浄化槽費用。ガス引き込み工事費はこれまで計上されていなかったのだという。これが11万円。しかしまぁ、前回まで電気かガスかの結論は出していなかったので、ギリギリこれは許そう。

一番問題だと思ったのは、浄化槽費用の22万円。なんと、前回までの上下水道工事費に含まれてなかったというのだ。「団地の集合浄化槽を利用するより個別の方が安いから」等の話をした上での見積額だったので、明らかな落ち度だと思う。この日記を始める際に「良かった点も悪かった点も赤裸々に書く」と書いたので、この点はきっちり指摘しておく。Ｈさん、しっかり！

で、計算してみると、歩道50万+地盤6万+ガス11万+浄化槽22万 = 89万円なので、実質増額のうち自責点はゼロということになる。ガス＆浄化槽の33万はちょっと納得ができない額である。

その他、細かい金額等も順に再確認。今度はリビングの壁紙をペット対策品に変えた筈が盛り込まれていなかった。まだここから合計金額が上がるのかと倒れそうに。冗談で「別にそのままの金額でよいですよ」と言ったら、Ｈさん「これは僕のミスなので何とかその金額で抑えられるように交渉します」との事。「いやいやそんなつもりでは」と慌てて訂正したのだが、本当にやってくれそう。だがまぁ、浄化槽の事もあるので、せっかくだから頑張ってもらおう。

とまぁ、そんなわけで、ちょっと恐ろしい結果だった見積もり結果。顔で笑って心で泣いてという感じだった。

次に照明関係の確認。廊下のダウンライトを一つ削った。また、廊下、玄関など長時間つけない場所を蛍光管からハロゲン球に変更。電気代は蛍光管の方が安いが、初期費用はハロゲン球の方が安いのだ。定価だと前者が１万弱に対し、後者が５千円弱。

子供部屋のシーリングライトは後で買うことに。定価2.3万で７掛けだったのでおよそ1.6万 x 2を減額。コメリ等で買えばよく似たものが１個５千円ぐらいで買えるし、まだ子供は居ないので。というか、まだ結婚もしていないわけだが。リビングのものについては設計師さんに止められた。電気代や寿命がずいぶん違うのだとか。

ガス会社関係ではうれしい話がちらほら。まずは会社が変わった。プロパンしか扱わないＡ社からプロパンも都市ガスもやっている東邦ガスに代わったのだ。東邦ガスは都市ガスも扱う都合上、宅内配管の安全基準が上だが、配管料金が高い。しかし、Ａ社から乗り換えるならと同じ額でやってくれるのだとか。単純に安全性が良くなる上に、都市ガスになったときにそのまま配管が使える点が大きい。

どうやら東邦ガスは、「団地内集合プロパン」になりそうだとの話を聞いて、手を引いていたが、集合ではなく、個別プロパンなのだったらうちがやりたい、と乗り出してきたのだという。そのために今まで高かった初期費用も下げてきたのだとか。

一番嬉しかったのは、都市ガスの可能性の復活である。「道路が掘れません」と聞いていたのだが、Ｔ社が市に交渉して都市ガスを引いてくれるかもとの事。しかもガスの場合、水道とは違って道路分の工事費はガス会社もちなのだ。宅内配管の11万円だけで都市ガスにできる。

とはいえ、これまでにぬか喜びは何度も繰り返してきたので、「安全性の高い配管が使えて良かったね」とだけ考え、都市ガスの話は一旦忘れることに。期待していて結局プロパンだとがっかりするので。「都市ガスだったらラッキー」と宝くじ程度に考えておこう。

話がでたついでに、土鍋の話を聞いてみた。以前に東邦ガスの体験会に行ったときに、Ｓさんが「ガスにしたら炊飯土鍋もつけてよ」と営業さんにごり押ししてくれていたのだが、まだ覚えているかどうかを確認してみたのだ。日ごろ図々しい台詞は苦手なのだが、家が高くなった分の元は取らないと。

さらに、リビングにファンヒーター用のガス栓を１つ、という話の過程で、ファンヒーターもつけてもらうよう交渉してくれることに。これは「いけそう」との事。折角なのでなんでももらいまっせ。

Copyright 2009- barista. All rights reserved.