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創造編 -- 色づく季節



2009/09/05

ペイパー・ラップト

とうとう壁紙が張り終えたとのことで、状況を視察。一気に家らしくなって、楽しい視察会となった。


まずは玄関を入ってすぐ、リビングを見渡して。写真の写りが悪くて感動が伝わらないが、施主のbaristaはこの時点でテンションアップ。とにかく白い。外に続いて中も、という感じ。壁や天井が施工されて一端狭く見えるようになった部屋がまた広がった感じ。なにより明るい。直射日光が入っているわけではないが、パティオからの反射だけで部屋が非常に明るい。


先ほどの写真とはちょうど反対側からの撮影。壁紙は真っ白。扉も白。ここの扉にだけリビングの光が少し漏れるように、明かり取りの窓を付けた。玄関ドアや他のドアとイメージを統一するため、横ストライプ模様の物を選んでいる。


リビングの天井。これは洗面側=北側向きに撮影した物。このように天井は実用とデザインを兼ね折り下げになっている。立体感が出て非常に良い。


パントリー。壁紙貼りのために一端外してあった可動棚が全て入っている。2.5畳あるので非常に広々。食品庫が本来の使い道ではあるが、徐々に奥様書斎的用途も割り当てられつつある。この部屋は東側からの風が入るため実に涼しい。


和室。壁紙が入って印象が変わった。床の間奥の壁紙は大成功。一方周りの壁紙はもっと印象の強い物でも良かったかもという感じ。これから家を建てる人のために書いておくと、壁紙は「やや大胆かも」ぐらいの物がしっくり来る。「これぐらいが無難」と思って選んだ者は、やや地味に感じることが多い。まぁ、主観の問題ではあるのだけれど。


良い壁紙を選んだなぁ...とおもっている矢先に、疑問な点を発見。


実は床の間の上は左の図のように柱が二本だけはいる予定だったのだが、実際の家を見ると壁に二本柱が埋まる形で施工されている。設計書を読み返したのだが、明確に「どちら」と言うにはやや証拠不十分な気も....。

とはいえ、イメージ図の仕様ってのは設計のKさんとの共通認識だと思われるので、こんな壁紙まで張り終わった状態から対応が可能かどうか不安ではあったものの、修正をお願いする事にした。


リビングからパティオ南側を撮影。漸く目透かしが入った。一気にパティオが「外」から「中」になった。道路から大開口窓への視線からの目隠しと猫の脱走防止を兼ねている。


同じく西側。このように光が柔らかくなり、直射日光はかなり遮っている。しかし白いタイルの反射でリビングはとても明るい。


1階トイレの壁紙。1階トイレは左横の引き戸から入るのだが、すると正面(=右側の壁)に緑の草模様の壁紙が見えるようにした。他の3面は白い壁紙この写真だとホワイトバランスが崩れて色が良く解らないけど...。このへんが携帯電話のカメラの限界か..。


こちらは2階のトイレ。2階トイレは四方とも白地に金色の模様の入った壁紙。しかしこれも殆ど見えないな。後日デジカメで撮影し直すことにしよう。


脱衣洗面所。フローリングではなくクッションフロアを選んだ。壁紙は同じく白だが、たしか耐水性の高い物にしたような...。正面奥には洗面台が入る。


寝室。以前に書いたイラストと見比べるとなかなか想定通り。この壁紙は大成功だった。ただ、この写真だとタダの茶色に見えるけど...。これもデジカメで撮影して再度紹介する予定。非常に気に入った。


玄関前のシューズクローク。白いタイルに玄関と同じ床材、白い壁紙、という組合せなので、物置なのに妙に綺麗。綺麗に使えと言うことか。


最後に玄関。とうとう謎のあいつを初公開。「○い○」とは「赤い柱」の事でした。坪庭に面する巨大な窓との組合せはかなり黒川展示場の影響を受けている。まだ養生中なので、全体的な写真は後日。



壁紙が仕上がったら一気に部屋が明るくなった。一段と展示場っぽさアップ。仕上がりを見て思った印象を再度強調しておくと、やや派手かなと思うぐらいに大胆な物が丁度良い。和室の床の間しかり、寝室しかり、ちょっと派手すぎるかもと思うぐらいの物が丁度良かった。一方和室の壁や天井などは、地味すぎて思ったより目立たなかったなという印象。小さなサンプルだと模様が大きく見えるが、壁全体に広がると、模様と言うよりは色にしか見えないことも多い。これから壁紙を選ぶ方は参考にしていただきたい。

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