About 建築日記 完成後 HMの印象 豆知識 リンク

創造編 -- お洒落は足下から



2009/07/01

パッキン・パツキン

監督さんは「順調にいけば週末には上棟を」などと言っていた物の、残念ながらあいにくの雨続き。今日も降ったりやんだりだから...と思っていたら、彼女様より「木工始まったよ」との写メールあり(二人ともSOFTBANKなので名実ともに写メールである)。

しかし、彼女様も仕事後に立ち寄ったので、写真は雨じまいのブルーシートをめくった「土台チラ写真」のみ。帰宅後にドキドキしながら父に託しておいたデジカメからSDカードを抜き取り、確認してみると....


ガッツリ根太組みが開始していた。基礎パッキンが並べられ、上に根太が乗り、アンカーボルトに座金が仮止めされている。座金とは要はボルトに対するナットのような物。

ベタ基礎の家の場合、根太の下にはこのように基礎パッキンを挟み込み、全面から基礎換気を行う。古い布基礎の家のように、基礎に四角い換気穴を空けたりはしない。基礎に穴を空けると強度が落ちることになるし、数カ所の穴による換気より、全面パッキンによる換気の方が換気効率がよいらしい。


2x4の根太にはこのように集成材をつなぎ合わせた物を使う。見た目に格好良くはないが、強度的には通常の柱を用いるより上。色んな方向の「目」を合わせた方が丈夫になるし、一本の木を用いるよりも、乾燥などによる「反り」に強い。白木の板を割る空手家はいても、合板を割る空手家が居ないのはそのため。写真を見た限り100mm X 100mmぐらいの太さのようだ。

写真を見るとわかるように、アンカーボルト上の座金はまだ全て仮止め状態。家造りにかかわらず、全ての工作においてそうだが、1箇所のネジを最初に強く締めてはいけない。全てを仮止めしてから、徐々に全ての締め付けを強くするのが、狂いを生じさせないための常道。こんな事を書くと大抵の男子は「んな、当たり前のことを偉そうに説明するな」と思うだろうが、女子の過半数は「え、そうなの」って反応だったりする。


で、このパッキンじゃなくパツキンのお姉さんが...と書こうとして改めて写真を見直したら、せいぜい茶髪だったな。タイトル負け。

閑話休題。「何故見知らぬお姉さんの写真が?」と思い、後で父に尋ねたところ、驚くような答えが。父は知人の都合で定期的に病院に立ち寄るのだが、そこの看護婦さんが大工さんの一人の奥さんだったらしい。何故こんな所で、とお互いビックリしたのだとか。いやはや日本は狭い。



2009/07/04

板タタタッ

土曜日。美容院に髪を切りに行ってから彼女様と現場のチェックに訪れた。作業は実にきちんとなされていて、現場も綺麗なのだが、多少気になるところがないでもない。


例えばこれ。現段階では雨で濡れても大した問題はないのだが、「覆ったシートが裂けている」って事実はあまり好ましくないだろう。


これもそう。シートがかかってないというか、かける気がない部分。

実は、建材の乾燥度は表面の水濡れとは殆ど関係がない。例えば、木材の内部を乾燥させるために、川に材木を浮かべておくことがあるぐらいだ。

なので、断熱材を入れる前の材木は多少濡れてもかまわないし、床の断熱材は発泡スチロールのような物で、壁のグラスウールとは違い、比較的水には強いし、写真の部分には断熱材が入っていないから問題ない...のだが、カバーを掛ける以上は、もうちょっと何とかして欲しい気がする。


「こういう所、実害はないだろうけど気になるから指摘しておこうか..」などと会話し、両親の話の通り1日以降、殆ど何も進んでないな...と思っていたのだが、ふと異変に気が付いた。

よく見ると、上の写真、床柱の周りに合板が釘で打ち付けられている。「あれ、ちょっとは作業を進めたのかな?」等と言いながら、近くで見ていると、シートの下が妙に平面だ。触ると固い。「あれ、ひょっとしてこれ床板が...」と会話する我々が見た物は...


「めっちゃ作業者が上を歩いてるやん!」...そう、実は両親も気づかないうちに床板工事は完了していたらしい。床下の木組みや金物の配置がどのようになっているかなどを、じっくり見たかったのだが(汗。まぁ、これは後日床下点検口が出来たら、懐中電灯片手に覗いてみるか。


とまぁ、あいかわらず、いつの間に終わっているのかわからないぐらいの超速作業にて作業は進んでいる。その様子は今日も見て取ることが出来て、


作業者はほぼ無言で黙々と足場のパーツをばらまいていた。全てどこでどのパーツを何個使うかを把握した上で、キッチリばら撒いている。おそらくばら撒きが終わったら一気に組み立てるのだろう。とにかく作業する体の動きがシステマイズされていた。


ちなみに、baristaが気づいた異変はもう一箇所。エコウィル前にまた新色のパイプが増えていた。赤が温水、青が冷水だとするとこの緑は何者??



午後は休日出勤だったので、帰宅後に両親の撮影した写真を確認。


しっかり足場が立ち上がっていた。これは北の道路側から撮影した物。二階の屋根工事に対応できるよう、かなりの高さまで足場が組み上がっている。

ちなみにこの足場。南北には相当高くまで組んであるが、東西にはあまり高く組まれていない。見たときは非常に不思議だったのだが、よくよく考えると当たり前。北側に高く組んであると、クレーンで材木を搬入する時に邪魔になるからだ。


同じく南の田圃側から撮影した物。落下物が飛散しないようにするためのネットがそこかしこにあるのが見える。

そういえば、こんなサイズで撮影できているということは、いつの間にかズームの使い方を習得しているな、うちの父。



2009/07/05

安全確認?

日曜日なので、彼女様と二人、組み上がった足場を見に行くことに。


安全第一の看板というか幕が設置されていた。工事中じゃないから落下物は無いと思うが、油断すると足場に頭をぶつけそうだ。勝手に見に行って施主がケガをしたなんて事になると、営業のHさんに迷惑をかけるので気をつけないと。


足場の西端には階段が。登ってみたかったが、入り口が封鎖されていた。さすがにこれは怒られそうなので断念。断じて高いところが怖いからではない。断じて。


東端上部。このように2階の屋根の辺りまで足場が組まれている。


足場全体には落下物等の飛散防止の網が準備されていた。これ無しで工事を行うような建築現場はあまり宜しくない。


昨日の緑色の管の役割が判明。「オイダキ」と書かれているとおり、追い炊き用の配管らしい。追い炊きのお湯と新しいお湯を同じ管に通すわけにはいかないので、別途必要になる訳か。結果がわかれば意味はわかるが、意外と想像がつかないものだ。

 << 前へ TOPへ 次へ >>