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創造編 -- アピアランス



2009/08/09

斥候の成果

外壁が完成したとの報をうけ、嬉々として現場へ。ブルーシートが外されていると聞いたので、外観がどうなったか、非常に楽しみ。


車を止めると田圃の向こうに我が家が。周りの網が外されているお陰で形がハッキリわかる。ちゃんと図面通りの形だ(当たり前)。外壁モルタルが半ば乾燥してきて、白っぽくなってきていたので、完成系が非常にイメージしやすい。


急いで北側に回り込み撮影。北側はこのように一部に茶色のサイディング張りがなされている。


玄関前。玄関周りは我が家のお気に入りポイントの一つ。


全体としてはこんな感じ。「一般家屋っぽくないデザイン」という当初の目的通りのデザインに大満足...だったのだが....


なんか、24時間換気の換気口の蓋の色がおかしい。確か設計の際にここだけ茶色にしてもらうようお願いしていたはずなのだが....。これは後日営業さんand/or現場監督に報告しておこう。


ってなわけで、いよいよ室内へ。まずはリビング収納。まだ扉はついていないが、既に実用されている。毎度の事ながら、収納が建築中にも収納として利用されているのを見ると何だか笑える。


お次は和室の足下窓。また代わり映えのしない写真を!....とか言わないの。屋内の石膏ボードが全て貼られているので少しは違う....はず。それにほら、窓の外の雑草が凄い勢いで伸びてるし...。


リビングの全面開口窓前。やや暗く見えるが、これは写真の都合。外が明るいので、窓をうつすとどうしても周囲がアンダーになってしまう。


リビングの天井。既に照明が設置されている...訳ではなく、作業用の照明(あたりまえ)。奥に見える開口部は、階段前ホール部への動線部。順に見ていて面白かったのはこういう部分の作り方。体力壁とそうでない部分で壁を作る行程が全然違う。


ダイニング。漸く家らしくなった。彼女様は「天井が出来て狭くなって、漸く落ち着いた。天井がないと広すぎて...」とおっしゃっていた。我が家の場合、冷暖房の事を抜きにしても、吹き抜けは向いていなかったようだ。


キッチンからパントリを撮影。大きく間口が空いているが、実際には左半分は壁になる。よくよく考えると引き違い扉の場合はこういう工程で壁を作る、と言うことなのかと、いまこのページを編集していて漸く気づいた。


ダイニングからパティオを望んで。コの字型の家なので、ダイニングからリビングの窓が見える。モルタルが塗られたので、より完成系がイメージしやすいかと思う。


パティオ内。実際にはこの開口部には目透かしが入る。この足場もなくなる(あたりまえ)。残しておくと猫が喜ぶだろうが、この高さまで足場があると脱走されるからな。いや、そういう問題ではない。


階段下収納。別名「フジの間」。U君はここに収納される予定(酷い)。大体子供って、悪いことをするとこう言うところに閉じこめられるんだよなぁ。中は凸の字型の空間。暗い所が平気な子なら、格好の遊び場になるかも。


階段。一般的なコの字型階段。やや狭く感じるが、多分これが標準幅。新居を見に来てから実家に戻ると、昔ながらの大工さんの造る家って、廊下や階段や玄関が贅沢に広く作られて居るなぁと思う。


階段を上から。途中に1度踊り場をはさむ。登ってみたら想像以上に楽な段差で驚いた。


階段上。北側とはいえ小窓が二つあり、昼間は照明いらず。逆光写真なので、そうはみえないかもしれないが...。階段前の壁が腰までなので結構開放的。壁が白くなるともう少し明るくなるだろう。


ユニットバスは既に完成していた。養生シートが貼ってある部分が全部鏡。上部の丸いライトはコストダウンのために1個に減らしたのだが、こうしてみると、絶対2個より1個の方がお洒落だと思う。嬉しい誤算。


浴槽はこんな感じ。白・茶色・グレーと結構落ち着いた配色にした。外に背の高いバルコニがあるため、窓は極限まで大きく取ってある。非常に明るい。浴槽と周囲をつなぐ曲線が美しく、結構お気に入りだったりする。 ちなみに選ぶ際に「黄緑とか凄く綺麗な色で、旦那さんはやりたがるんだけど、だいたい奥さんに反対されるんですよ〜」と言われた。実際黄緑は選ばなかったわけだが、実家の浴槽をよく見たら黄緑だった。


浴室暖房乾燥機。ガスを選んだ結果、異常に安い価格で設置してもらった物。...なのだが、何だかミストサウナっぽい吹き出し口がついている。右側のLEDにも「ミスト」と書いてある。ミストサウナは付けてくれとは言わなかったし、見積もりにも書いてなかったはずなのだが....。これも後日確認しておこう。


バルコニ側に回って撮影。浴室は2階にした上に、このようにバルコニ壁が高いため、視界は完全に遮られている。安心してオープンなお風呂が楽しめる設計。


いざ完成していたら、窓を大きくした分、外との高低差が殆ど無い。湯船からそのまま窓をまたいで、裸でバルコニに出ることが可能だ。ちょっと露天風呂のノリで楽しいかも。


バルコニ足下。FRP加工済み。なので、びしょぬれで外に出ても大丈夫。いや、やらないと思うけど。でも、小さい椅子をおいといて、風呂上がりにここでビールってのは楽しそうだ。


バルコニーとの出入り口はこんな感じのスライドドア。2階浴室にしたのはここからすぐにバルコニに出て洗濯物が干せるようにという計算。


寝室窓。屋内の石膏ボードが貼られた事で壁に厚みが出て、雰囲気が良くなったと思う。


書斎コーナー。斜めの壁で軽い目隠しを作った。ベッドで本を読む彼女様と軽く仕切られつつ、軽く繋がっているという設計。


ウォークインクローゼット内の窓。左半分だけ換気用に開閉可能。


二つの子供部屋を仕切る敷居。扉が2枚入って、間仕切りになる。


横から見るとこんな感じ。左奥がクローゼットスペースで右が2階廊下に続く開口部。



つい先日まで「巨大な木枠」という印象だったのに、あっという間に家らしくなってしまった。読者には伝わらないかも知れないが、非常にテンションが上がる。「自分の子供の可愛さ」と同じで、自分が施主でないと実感できないタイプの興奮だと思う。

しかし、「斥候の成果」という今回のタイトル。「偵察の結果報告」という意味と「石膏ボードを貼った結果どうなったか」という意味のダブルミーニングでの「石膏」だと気づいた人はいるまい。壮大なる駄洒落計画だった。

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