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創造編 -- 枠々の毎日



2009/06/13

卓球ハウス見学

朝一番に現場へ。現場では作業員がバリバリ配筋を行っていた。作業中の現場が見られるのは土曜日だけなので、非常にレア。



「一本ずつ持ってきて組み立てて」を繰り返すのかと思っていたら、どうやらそうではないらしい。ある程度メッシュ状に溶接した鉄筋を目的の長さに切りそろえたりしながら、組み立てるようにして配筋組みを行っている様子。それでこんなに作業が早いのかと納得。



作業見学の後は、現場見学会へ。噂の卓球ハウスがほぼ完成したため、両親の車を引き連れて見に行ってきた。

よそ様の家なので、写真は控えるが、非常に面白い家だった。なんせ、1階に24畳の卓球専用ルームがあるのだ。それに加えて8畳のシアタールームがあり、2階にも小さめながらLDKがある。と、こうやって書いていても誰にも創造できないだろう。別に超巨大な家というわけではない。標準的な建坪である。(うちよりはやや大きいけど)


まず気に入ったのが玄関。玄関の床が白い大理石調の物で非常に面白かった。玄関ドアは、たまたまうちのドアと同じシリーズ。色も同じチェックレッド。ただしこちらは明かり取りがついており、うちは無い。うちの場合、坪庭側から十二分に光が入るから不要という判断だ。

一番素敵だと思ったのが、シアタールームの色遣い。床が黒とシルバーのタイル調によるツートン。壁紙も暗い色で大胆なストライプの物。「やられた」と思った。いや、勝負じゃないけど。

暗い色を使うのはなかなか難しいので、我が家の場合そういう冒険をした場所は少ない。しかし、和室は結構遊んだので、どっちが格好良いか勝負...いや、だから、勝負じゃないって。


閑話休題。お洒落な造りや、しっかりした造りに、一緒に見学に行った両親も満足したようで一安心。キッチンカウンター後ろの広さなども、我が家とほぼ同じ幅だったため、非常に参考になった。

現場監督のSさん(Sさん二人目)ともご挨拶。「監督」というと気むずかしいイメージだが、非常に気さくな感じの明るい方で、期待大。製本された設計図も手に入ったので、楽しみに家が立つのを待とう。



2009/06/14

思いを共有すると言うこと

午前は走ったりバドに行ったりして運動不足を解消。夕方に外構屋さんT社へ。いろいろと話を聞いてきた。外構についてはこの日記内の別スレッドにまとめていこうかなと思っている。別の業者に頼む可能性が高いし、完成後にも弄ったりする可能性のある所なので。


で、夕方。昨日の夕方は両親が上手く写真を撮れなかったと聞いていたので、彼女様と二人、日が暮れる前に現場を見に行くことに。基礎スラブの配筋はほぼ完了。こんな巨大な物が立つのか、と言う印象を受けた。


下の写真は北側から撮影した物。手前右端あたりが階段。手前左にトイレや洗面の予定。写真中央の広い部分が10畳のリビング。奥に見えるのがパティオ部分。

配筋の間隔は公庫仕様書では300mm以下、木下の既定では200mm以下らしいが、おおむね150mm〜200mm程度に見える。これだけびっしり敷き詰められていれば安心だ。



同じく北側から玄関前を撮影。玄関ホールと土間の境目は斜めにしている。右奥の四角いエリアが坪庭部分。右手前がシューズクロークで、一番奥は和室。一気に玄関の雰囲気がわかって実感が湧いた。基礎を打つと基礎の厚みが凄いため、部屋が狭く感じる物だが、今のところ薄っぺらい鉄筋のみのため、むしろ広く見える。



外周の型枠付近を撮影。コンクリートは固まる際に膨張するので、しっかりとした型枠が必要となる。手前部分は型枠と鉄筋がやや近すぎるような気がしないでもない。7cm程度の間隔が必要なのだが半分ぐらいに見える。これについてはまた後日、確認してみるつもり。



最後にパティオ部分を南から。パティオ内は捨てコンすら打たないらしい。ある意味ギリギリの所で、「中庭」を保っていると言えよう。とはいえ、ここは全てタイルで覆われてしまう予定。奥に見えるリビングとは全開きの4枚窓で繋がるため、解放すると19畳程度の巨大空間に見えるという意匠。非常に楽しみだ。




とまあ、久しぶりに彼女様と二人でじっくり現場を観察した。結果、とてもテンションが上がり、一気に実感が湧いた。これまで何度も各々で現場を見に来ていたし、写真を見ながら語り合うことも多かったが、一緒に見に来た回数は数える程だったのだ。

二人で思ったのは「やっぱり一緒に見に来ると違う」と言う物。肉眼で見るかどうかではなく、一緒に同じタイミングで見ることが大切なのだと実感した。

100年、200年後にはリアルでの移動が無くなり、バーチャルとの境界が曖昧になる時代が来るかも知れない。しかし、少なくとも現代の人間にはまだ、この距離感での同時性が「共感」の必要条件のようだ。週末にはなるべく二人で一緒に現場を見に来るようにしよう。


鉄とコンクリートのような二人でいるためにも。

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