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黎明編 -- 賃貸住宅探し



2008年末 - 2009年初頭

Where to live??

長らく独身貴族というか、どっちかというと独身平民を続けてきたbaristaだが、いよいよ今年(2009年)の12月に年貢を納めることとなった(笑)。決めたのは昨年の12月末。35歳で結婚とはまた、何事も行動の遅いbaristaらしいなと思う。そもそも大学院に進んだうえに1年遅れで卒業したため、初の就職が25歳。その時点で既に、平均より3〜7年人生の進捗が遅い。そんなbaristaなので、当然先のことは何も決まっていなかった。式場、住むところ、全部白紙状態。

しかし、いくらゆったりペースが信条のbaristaとはいえ、せっかく結婚を決めたのだから、早く一緒に住みたくなるのが道理。式に先立ち、一緒に住み始めようと提案して、部屋探しを開始することにしたのが昨年末である。


では、どんな部屋を借りるのか。いろんな共通の趣味が多い二人だが、実は幸いにも二人とも重度の間取リスト(間取りを眺めるのが趣味の人)だった。そのため日常的に賃貸メイトなどの雑誌を眺めており、お互いの好みの把握は万全。とりあえず、3LDK程度、駅から徒歩圏内、駐車場が2台確保可能、家賃は8万円未満。という辺りで探し始めた。しかし、なかなかピンと来る物件には出会えない。暫くwebや雑誌で物件漁りをする事にした。



2009/01/10

まだ住むところもきまっていないのに

100円均一の安くて美味しい回転寿司で夕食を済ませた後、彼女様と二人でニトリへ。家具などを見に行った。もともと家具や食器の類を眺めるのは好きなのだが、そろそろ住む場所も考えないとという話になっているので、俄然楽しさ倍増。比較的価値観が近い方なので余所のカップルよりは喧嘩が少ないだろう点が有難い。

ソファに関しては「必ず汚すから、安くて汚れが簡単にふき取れる物にしよう」という話で意見が一致。どうせ猫を飼いたいと思っているので、高級なソファーなど邪魔である。色に関しても白からアイボリー程度の色にとの意見で一致。値段的には4万円も出せばおつりが来そうだ。思ったより手の届く値段で有難い。

一方、台所収納家具に関しては値段がお高め。しかし、台所は洋服スペースと並んで散らかりやすい場所なので、最初から大き目の棚を幾つか設置して、蓋が出来た方が良く、多少の出費は仕方あるまい。台所収納、テレビ台ともにホワイトand/orシルバーベースでとの話で落ち着いた。いやはや、彼女様が「私ピンクの○○が良いの〜」なんてタイプでなくて良かった。大きな物ほど淡色が好みなのだ。車は真っ赤だったこともあるので、ライン引きは難しいが、形と色には明確な相性があると思っている。好みの色が無ければ車や携帯の購入を諦めるぐらいには、色を重要視するタイプなので。


帰宅後、自分の給与明細をネット確認してびっくり。額面はあっていたが、手取りは予想より1万円ほど少ない。高いな、税金。いろいろ期待や不安交じりで眠れなくなり、結局眠れたのは4時ごろ。夜中に「彼女様のご実家に挨拶に行ったら、50畳の大広間に通されて……」という怖い夢を見た。実際にはそんな事実は無いわけだが、いやはや、人間の夢という物は、正直というか過敏というか。



2009/01/11

キュンとくる物件に出会う

寝不足だったが、朝からバドミントンのシングルスの試合。しかしそれはメインにあらず(こらこら)。試合後に彼女様に拾ってもらい、目星をつけていた住宅を内覧させてもらおうと、夕方から賃貸のE社へ。予想通りまずは別の物件の情報を案内される。

我々の望む条件はそう多くない。LDKが広いこと。電車通勤が可能なこと。あとは狭くてもいいからプライベートな部屋があれば嬉しいという程度。首都圏などと異なり、我々の住む田舎ではそう厳しい条件ではない。

ただし、選択肢を狭めていたのは「猫」である。将来的に猫を飼いたい、というのが我々二人の望み。しかし、この条件が相当大変らしいのだ。その結果、紹介される物件は「遠い」「とても古くてLDKが無い」「3LDKで賃貸料が11万ごえ(通常、我々の住む地方では駐車場込みの3LDKの相場は7〜8万である)」など、とんでもない物ばかり。結局、我々が問い合わせた物件を見せてもらうこととなった。


生で見る物件は予想外の姿だった。一戸建ての賃貸物件だったのだが、良く似た物件が重なるように2つ並んだ不思議な立地だったのだ。もっと周囲が開けているのを想像していたのでビックリ。

しかし中を見せてもらった印象は悪くない。というかかなり良かった。広い洗濯場、綺麗な水周り、半ばアイランド型で台所が孤立しないキッチン。広いLDK。思ったより広い収納と、使いやすそうなロフト。3LDK・駐車場2台つき・築2年の一戸建てが猫を飼っても月8.8万円と、素晴らしい条件だったのだ。

それほど便利な地域ではない物の、住むだけでテンションがあがりそうな物件に、二人して興奮。子供が出来た時の事まで含め、いろいろと想像した。さらに営業さんが持ち主に電話して交渉し、賃貸料は月8.5万円に。しかし、「早く決めないと無くなるかも」との言葉にもさすがに即断は出来ず。「なるべく早く決断します」と返答して帰ることに。


実は説明等の待ち時間に、二人して生活費を計算していた。賃貸料、光熱費、車検代、通信代、それに二人して週に3〜5回ずつも通うバドのサークルの費用など。結果、自分ひとりの給料でもなんとか賄えるので、彼女様の給料を貯蓄に回せば生活できるのではないだろうかと結論。帰りの車では二人ともかなり乗り気に。


帰りに電化製品屋に立ち寄り、必須設備の価格を見て回った。昨日見たキッチン周りの収納家具やソファーなどを含めると、ざっと計算しても80万円程度はかかりそうだ(テレビ除く)。洗濯機は昔より安くなったが、冷蔵庫やエアコンはまだまだ高い。特にLDKが広いとどうしてもエアコンは高くなる。賃貸物件はプロパンガスだそうなので比較的高価。あまりガスは使いたくない所だが...。


帰宅後、将来のことを考え、期待と不安で眠れなくなった。確かに良い物件だが、本当にあそこで快適に暮らせるだろうか。電車の不便さは気にならないし、終電が無くなれば最寄の大きい駅まで拾いに来てもらえば良いだろう。しかし、残業が増えて稼ぎ時になった時に二人ともが忙しくなる事や、子供が小さい時は家を開けられないだろう事など、不安な点も残る。明日、もう少し彼女様と相談してみた方が良いだろう。あの家が鉄道の主線沿いだったら即決だったのだが....。



※結局この物件は、ネット上でも8.5万になり、その後8.2万まで下がった後で消えたので、8.2万円で誰かが住んでいるのだろう。どちらにしても8.5万円で契約しなくて正解だった。


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