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激動編 -- ハウスメーカー縦断



2009/01/31

買い物で一番気になるのは...

今日は木下工務店にて設計会。前回話した希望に従って書いた設計書を見せて貰える日である。今回は自宅から30分のY会場でお話し。前回担当してくれたFさんは隣の県のさらに遠い営業所に転勤になったらしく、代わりにSさんが引き継ぐことにいなったらしい。「せっかくFさん面白かったのになぁ」と少ししょげたのだが、引き継いだSさんは更にパワフルで面白い人だった。どうもFさんは所長代理だったらしく、他の営業さんが引き継ぐ場合、立場が上の物ではないと駄目と言うことで、所長さんが登場してきたらしい。そりゃ面白い話ができるはずだ。


設計の方は、お話しレベルのヒアリングで立てたプランの割にはなかなか出来がよかった。リビングとキッチンが遠いのが難点だが、賃貸でこの間取りなら迷わず住んでいただろう。リビングとキッチンを近くに。和室はリビングと一体化して使えるようにしたいなど、いろいろ希望を伝えた。僕達の家は、サークルのみんなを呼んでワイワイ騒げる「溜まり場になる家」がコンセプト。学生時代、自分は実家通いだったが、実はたまり場になるぐらい広い部屋を借りている友人が憧れだった。この歳になってその方向性が目指せるのは嬉しい。彼女様との意見の相違が少なくて助かる。

また、話の中で片づけが面倒、なんてタイプなら、2階浴室はどうかと提案された。夜になったら二階で着替えを持って風呂に入り、そのまま寝る、というスタイルが実現でき、生活臭を1階から無くすことができるのは大きい。また、1階に余裕が出切る分、自由度も高くなるだろう。余裕があるなら猫コーナーなども作りたいし。

その後もいろんな事例について話を聞いていたのだが、どうも木下工務店さん、変な家が得意らしい。卓球台のある家、ボーリングのレーンのある家、屋内ハーブ園のある家、日本酒のための和室・ワインセラー・バーカウンターのあるジョッキ型リビングの家など、コンセプトだけで大笑いするような家が沢山。今回はT字型だったから、次回はコの字型にしようか、などと乗り気だった。

ただし、気になるのが値段である。木下さんのポリシーとして「中の細かいオプションを決めるまではいい加減な値段を言わない」のだとか。後で値段が上がったら困るでしょ、との事。しかしそれでは長々と打ち合わせをした結果、値段が全く見当違いで話にならない、という可能性もある。暫くはこのまま話を進めるが、どこかで値段の上限についての話をする必要があるだろう。プラン自体は一番面白い案が出そうで期待しているだけに、いろいろと心配だ。



2009/02/12

営業マンの重要性

そんなわけで(どんなわけだ?)午前中に髪を切ってから、彼女様と二人で住宅メーカーめぐり。今日回る3社はどこも「価格的に無理なく家が建てられそう」な所。3社とも低価格を売りにしているメーカーなので、それぞれにある程度の見積もりを出してもらって、先日の木下工務店のものと比較していきたいというのが理由。


まずはセンチュリーホームへ。ここはかなり安さを強調しているメーカー。「1円でも安いトマトを探すように、一円でも安い家を」というコンセプトらしい。そのため、CMやパンフレットなどにお金をかけないらしく、そういえばテレビ等ではあまり見ない。

モデルハウスを見せてもらったのだが、ちょっと好みに合わない。白い壁と木の扉の家で、オプションを利用しても選択肢は狭い印象。提示される間取りのアイデアも非常に平凡に思えた。選択肢が限られた方が楽という人も居るだろうが、自由度の高さを求める我々には向かないメーカーだと思った。

また、営業さんは特に何かをアピールするわけでもなく、こちらが話を振らないと何も言わないぐらいに無口。家の材料費以外を安くするという精神は立派だけれど、営業さんの能力が低くては、お客さんがよい家を建てられず本末転倒では?と思った。もっともこれは、センチュリーホームの批判ではなく、その営業マンに関する批判だが。


続いてアイフルホームへ。こちらはwebでみた印象では少し期待していたのだが、結果的にはあまり興味が持てず。

まず、展示場の建物が随分古く、殆ど参考にならない。17年前に立てた実家と殆ど間取りもコンセプトも変わらないのだ。キッチンがLDKですらない(独立キッチンが好みの人も居るだろうが、そういうコンセプトというわけではない)。キッチンなどの設備は最近新しくしたそうだが、設備はモデルハウスのメインじゃないだろう。

さらに、気になったのが極端なフランチャイズ方式。T市の展示場に行ったのだが、隣のS市の展示場ですら既に管轄が違うのだとか。フランチャイズが悪いわけではないが、品質にばらつきがありそうで不安に感じた。ただし、ここの営業さんは、自社製品の欠点や、ある構造を採用したときの難点など、マイナスポイントをちゃんと説明してくれた点が高評価。ただ、どちらにしても、家の標準プランが自分達の好みではなかったので、縁はないだろう。強度条件はクリアしているようだが、未だに筋交いだけに頼っている従来木軸工法ってのには古さを感じた。


昼食を豪華に吉野家で済ませてから、最後にタマホームへ。ここが今日行った中では一番面白かった。3軒並ぶモデルハウスを順番に見てまわった。営業マンは主任だけあってなかなかしっかりした印象。webにも書いてあったが、タマホームの素晴らしいところは、モデルハウスが普通の家であること。通常の40坪程度の二階建てに、ほぼ標準プラン内の家具が設置されているため、完成形が想像しやすい。たまに使用されているオプション類には事細かにオプションシールが貼り付けられているというぐらいの徹底ぶり。

また、坪単価の考え方も面白く、通常だと「坪単価25.8万〜」などと謳っても、狭い家を建てると面積あたりの家具率が上がるため、坪単価が高騰する。しかしタマホームの場合、坪数に応じて標準プランで選択できる家具のグレードが上がるシステムを採用しており、結果、広くても狭くても本当に坪単価25.8万〜で家が建つのだ。ただし、この坪数は施工面積であり、総床面積でないことには注しておいた方がよい。吹き抜けの「空間」やバルコニーも坪数にカウントされるの。極端な話、総吹き抜け=屋根の高い1階建て20坪の家を建てても、施工面積としては40坪とカウントされるわけだ。

ともあれ、大体何部屋ならいくら、という値段の目安が非常につけやすいこと、それと標準プラン内の選択肢が非常に広い点を評価し、一度見積もりを出してもらうことに。先日木下工務店にお願いした内容と同じ事を伝え、提案内容と値段で比較をする予定。あまり。みのもんたが好きではないので、縁がないと思っていたのだけれどな(笑)。気になる点はやはりデザイン。どんなプランをぶつけてくるだろうか。


ペットのための床に関しては悩み中。フローリングのように見えるクッションフロアについては、「やわらかくて家具を動かすと破れる、へこむ」などの可能性を示唆された。また、価格も上がるらしい。傷覚悟でフローリング+何らかのコーティングという選択肢もありかも。これは概算が出てから値段との相談になるだろう。

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