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創造編 -- 一夜城建立



2009/07/06

○木下工務店 vs 木下藤吉郎×

土曜日ぐらいに上棟式を行うかもとの話に「上棟の日に上棟式」と思いこんでいたbaristaとその家族。あまり天気も良くないし、今日はまだまだ工事は進まないだろうと予想していた。もっとも、上棟式はやる予定ではなかったので、お弁当を振る舞う程度の話しかしていなかったのだが。

両親も午前に一度現場を視察。誰もいなかったので夕方に見に来たら.....なんと、壁が既に立ち上がっているというのだ。しかも二階まで。「大工さん達へのお弁当は??」等、一時大混乱状態に。

で、HさんやS監督などに連絡を取ったが、「上棟打ち合わせ自体は来週か再来週。上棟打ち合わせは相当進んでからやるもので、お弁当もその時だと思っていた」との事。「屋根の上がる日にお弁当」だと認識していた我々とのずれによる物なのでまぁ、しょうがない。しかし、壁を立ち上げる日は有給休暇を取ってでも見たかったなぁ。仕事のスケジュール上どちらにしても厳しかったので、あきらめがつくが。


とまぁ、そんなこんなで何事が起こっているのやらとハラハラしながら帰宅。深夜にデジカメ画像をチェックした所、目に映ったのが.....


これ。本気で2階まで壁が建ち上がっている。前回の日記とあまりにも写真が違うので、「baristaのやつ、撮影&更新をサボりやがって!!」と思った貴方、日記タイトル右上の日付をご確認あれ。前回の日記の写真から1日後の姿がこれなのだ。サボっていたわけではない。


この鬼のような建ち上がりの速さ、実現に一役買っているのが、巨大なクレーン。どれぐらい巨大かというと、この写真の通り、普通に撮影するとフレームに納まらないぐらいにでかい。以前にHさんが「baristaさん家の場合、前の道が広くて大きな重機が入るので、工期が短縮できるし、その分工事費が安く済むかも」と言っていたのはまさにこのこと。

ちなみに、


反対側からの写真を見るとトラックが更にもう一台。こちらのクレーンは家に運ぶための物ではなく、荷台の荷物を下ろすための物だと思うけど。とにかく、一般家屋を建てているとは信じがたいほどの現場だったようだ。


トラックの荷台にはこのように半ば組み上がった状態の2x4材が積まれている。木下の工場でプレカットを行うとは聞いていたが、まさかここまで組んで持ってくるとは。逆に言えば、現場合わせが少なくて済むほど精度が高いという事になる。軽量鉄骨のプレハブ形式程ではないが、非常に合理的。


立ち上がった家を南西側から。家の立体的な構造が一番良く解る角度。右下の出っ張った部分は部屋ではなくパティオ。つまり、屋根のない中庭部分。

以前の日記で「この図だと単なる長方形に見えて地味に見えるが、実際には立体的な構造になっているため、横から見るとちょっと面白い」と書いたことがあったが、この写真だと「立体的な構造」の意味が良く解ると思う。結構お気に入りの角度。屋根がつくとまた雰囲気が変わるだろう。


今度は北東側から。さっきの写真からは少し時間が経過しているのがわかるだろうか。壁の上に屋根の傾斜を決める三角形の部分が追加され、屋根を支える為の構造材がクレーンで運ばれている。


で、1時間もしたらこの状態に。2階屋根の構造はほぼ完成。1階に至っては既に瓦葺きを待つだけと言う状態。今日の作業は残念ながらここまで。明日続きをやって、雨じまいを行うのだとか。結構天気が悪いので早く屋根が上がって欲しいところ。

しかし、デジカメの明度補正が優秀すぎて分かり難いが、実はこの写真、既に19時頃の物だったりする。さすがにこれ以上頑張っては事故の元。安全に明日頑張っていただこう。



...で、祭りの後。北側からの写真。もう窓の穴も全て出来ている状態。左側の飾り窓は機能よりもデザインを重視した物。baristaが我が儘を通したポイントの一つ。


リビングから南向きに撮影した(パティオ北側からの)写真。パティオの壁は結構高いので、立った目線からだと空が殆ど見えない。上部の黒く見えている部分は、2階バルコニー。1階リビングの庇を兼ねている。正面の開口部には、シーダー・ブラウンの縦格子が入る予定。


パティオ南側から北向きに。この高さからだと2階の窓が全く見えない。バルコニ壁には細い透かし穴が2つ。壁を塗るとさらに細くなる予定。なんだか、パティオと併せて巨大な顔に見えなくもない。


2階子供部屋を南から。1階和室には窓がない...ように見える。足下窓なので見えていないだけだが。両親に見せたら「南側なのに光が入らないじゃないか!」と反対されるかと思ったら、二人から大絶賛された。その辺りのセンスも遺伝する物なのか、教育されたのか。



とまぁ、そんなわけで、人海戦術&大型重機によって、たった1日でここまで家が建ってしまった。一夜城は半ばハリボテだったが、こちらは何十年も持つ。秀吉に見せたら驚くことだろう。

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