導入手順 -- Dic検sのインストール・設定

April 21, 2008. Monday.

このページでは辞書検索アプリDic検sのインストールと、英辞郎形式辞書データの携帯電話への転送方法について説明します。

必要なもの

・Dic検s (S!アプリ本体：アプリ★ゲットよりダウンロード)

・DictionaryCutter (辞書データ変換ツール: ここのホームページからダウンロード)

・英辞郎 (EDPにてご購入ください)

・メモリカード (Micro SD, Mini SDなど)

・パソコン (Windows XP以降の動作するマシン。今後Mac Unix対応の予定あり)

・メモリカードへの転送手段 (メモリカードリーダやUSBケーブル)

導入手順(1) Dic検sのインストール

Dic検sを携帯電話にインストールします。ダウンロードはこちらから。インストールしたら試しに動かしてみてください。以下のようなタイトルが表示可能です(この状態ではタイトル画面までしか正常動作しません)。タイトルすら表示されない場合、お持ちの携帯では利用できない可能性があります。

図1. 正常動作時のタイトル画面例.

導入手順(2) DictionaryCutterのインストール

DictionaryCutterをこちらよりダウンロードして下さい。特にインストーラなどはありませんので、DictionaryCutter.exeを適当なフォルダに保存してください。

DictionaryCutter.exeをダブルクリックすると。図2のようなウィンドウが表示されます。導入手順(4)に進んでください。図3のようにエラーが表示され、上手く動作しない場合には.NET フレームワークのインストールが必要となります。導入手順(3)に進んでください。

図2. 正常動作時のウィンドウ.

図3. エラーダイアログ表示.

導入手順(3) Microsoft .NET Frameworkのインストール

導入手順(2)でエラーが表示された場合、.NETフレームワークをインストールします。こちらより.NETフレームワークをダウンロードして下さい。

ダウンロードしたexeをダブルクリックすると、図4のようなインストーラが開始します。ライセンス条項を読んだ上でインストールして下さい。インストールにMicrosoftのサイトより約70MBのファイルをダウンロードします。ADSL、光回線、CATVなど、十分な速度のネットワークに接続した状態でインストールを行ってください。モバイル接続時などに行うとパケット代等が高額になる可能性があります。

図4. .NETフレームワークのインストーラ.

ダウンロードが完了すると、自動的にインストール作業が継続します。図5のダイアログが表示されれば、インストール完了です。再び、導入手順(2)を試してみて、正しい動作確かめ、導入手順(4)に進んでください。

図5. インストールの完了.

導入手順(4) 英辞郎データの購入

英辞郎を持っていない方は購入が必要です。こちらをご覧下さい。また、現在はこちらよりダウンロード購入が可能です。なお、アプリが動かなくても何の保証も出来ませんので、購入の歳はご注意を。

導入手順(5) 英辞郎形式データの変換

DictionaryCutter.exeを実行し、英辞郎形式のデータを携帯電話で読み込める形に変換します。

まずは辞書ファイルを指定します(図6)。例ではEIJI-111.TXTというファイル名です。111の部分はversion番号ですので、版の更新ごとに名前が変わるはずです。

次に変換後ファイル格納フォルダを指定します(図7)。変換実行時には指定したフォルダ配下に「dickens」という名前のフォルダを作り、その中にファイルを作成します。もともとdickensという名前のフォルダがあった場合、その中にデータを作成しますのでご注意下さい。

図6, 7. 辞書データ、出力先フォルダの指定.

次に変換の条件を指定します。特にこだわりがなければそのまま[変換開始]を実行してください。

・分割辞書サイズ

替えない方がよいです。小さくした方が性能が上がる可能性があります。大きくする事によるメリットはあまりありません。大きくしすぎると携帯電話で動作しない可能性があります。

・漢字の読み仮名を除外

チェックすると、「意味{いみ}」のような{}で括った読み仮名を削除します。漢字の苦手な人や海外の人が日本語の勉強に使う場合にはチェックを外してください。ただし、辞書サイズが結構大きくなります。

・記号で始まる単語を除外

チェックすると「-tic」のような記号で始まる単語を除外します。あまり検索する機会はないのでチェックすることで辞書サイズの節約が出来ます。

・数字で始まる単語を除外

チェックすると「10 sided dice」のような数字でで始まる単語を除外します。あまり検索する機会はないのでチェックすることで辞書サイズの節約が出来ます。

・複合語を除外

チェックすると「get rid of」や「good-by」のような複合語を除外します。大幅に辞書サイズの削減が出来ますが、熟語が拾えないのであまりお勧めしません。検索候補が多すぎて絞り込めないのが嫌な人、小中学生などの利用、あまり高性能でない携帯電話での利用時にはチェックすると良いでしょう。

[変換開始]ボタンを押下すると、辞書データの変換が開始します。変換中は[処理中断]以外のボタンは押せなくなります。処理中の進捗はダイアログ下段のステータスバーに表示されます。処理にかかる時間はパソコンのCPUの性能などに依存します。開発に用いたVAIO VGN-TX1(CPU Pentium M 1.2GHz, メモリ1GB, WinXP Home)だと、100秒程度かかります。

図8. 変換中のダイアログ.

図9のようにステータスに「変換が完了しました」と表示されれば、変換完了です。以下のようにdickensフォルダ内に分割された辞書ファイルとリストファイルが作成されます。

図9. 変換完了.

導入手順(6) 辞書データをメモリカードにコピー

先ほどの変換で出来たdickensフォルダをSDメモリカードにコピーします。コピーする場所はそれぞれ以下の通りです。

Vodafone時代の端末の場合

/PRIVATE/VODAFONE/My Items/Other Documents/

Softbank時代の端末の場合

/PRIVATE/MYFOLDER/My Items/Other Documents/

SDメモリを携帯電話にセットしたら完了です。アプリを起動し、単語検索を行ってみてください。操作方法はマニュアルをご覧下さい。なお、当アプリはSDメモリ内のデータを読み取りますので、S!アプリの起動画面で、[メニュー]→[セキュリティレベル]→[ユーザーデータ読み込み]→[すべて許可]を選択しておいてください(携帯の機種によってメニュー階層は異なる可能性があります)。許可にしておかないと、ファイルを読みに行くたびに、確認ダイアログが表示され、快適な利用の妨げとなります。