偉大なる、しゅららぼん作者:万城目学/ 原作:/ 82点
■しゅらららららぼぼぼぼーーん
「偉大なる、しゅららぼん」はご当地
本作品の主人公はとある有名なマジシャンの弟である。兄はある「能力」を生かして、マジシャンとして成功している。実はその能力は父も、そして主人公自身も持っており、それは日出家に代々伝わる特殊な能力だったのだ。 主人公は琵琶湖付近の高校に入学することになり、日出家の本家に下宿させてもらうことになるのだが、本家は何とあるお城をまるごと家にしているという、とんでもない富豪だった。
この物語は富豪のギャップによる笑い、学園ものとしての面白さ等を基板としつつ、物語は真っ当なファンタジ路線を突っ走ることになる。なのでリアリストたちには余り向かなさそうだが、そういう空想系に抵抗のない人なら楽しく読むことができるだろう。 その後の展開は読んでからのお楽しみとして、確実に言えることは、この人の作品は読後感が爽やかだということ。鹿男なんかでもそうだったけど、気持よく終わってくれるので、仕事の合間にストレスを貯めること無く安心して読むことができるのが良い。そういう点で安心してオススメできる作家である。
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