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攻殻機動隊 S.A.C. episode 11 亜成虫の森で PORTRAITZ

監督:神山健治/ 原作:士郎正宗/ 95点
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 06

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 06
価格:6,300円(税込、送料別)

攻殻機動隊 Stand Alone Complex episode 11

- complex episodes:亜成虫の森で PORTRAITZ

 

■地味だが内容の濃いエピソード

 

厚生労働省のサーバーに大規模なハッキングがかけられた。その手口は鮮やかで、単独犯なら少佐以上とさえ評された。ハッキング元を探ると、ある電脳閉殻症患者の隔離施設にたどり着いた。トグサは研修生として潜入した施設にて偶然意外なものと出くわすこととなる。

 

トグサが潜入した所は誤解を覚悟でたとえるなら、自閉症患者だけを隔離している病院のような施設である。ただし、冒頭に施設の職員であるマルタが説明するとおり、電脳閉殻症とは電脳に適応できない症状を指すわけではない。過剰適応してしまうがゆえに、電脳世界から戻ってこなくなったりするような症状である。ある分野に特化して天才性を発揮する、サヴァン症候群を想像してもらえば、一番近いと思われる。

したがって、施設内の少年・少女たちはみな、何らかの問題を抱えているものの、デジタル分野においては天才的な能力を発揮する者達が多い。強力な防壁を作ったり、逆にそれを壊したりする能力をもつのだから、厚生省のハッキングの容疑者、あるいは容疑をかける施設としては妥当である。

 

さて、この後トグサは調査中に下手を打って、痛い目を見るという事件が起こるわけだが、詳細はネタバレなしには語れない。なので、以下は全てネタバレ内に書く。

 

 

とまぁ、ネタバレ内に書いたように非常に素晴らしい構成、かつサリンジャー作品への愛に満ちたエピソードなのである。実に素晴らしい。必見。

 

 

追記:

ちなみに、サブタイトルはPORTRAITZ。portrateとは肖像画のこと。少女が描いていたアオイの絵と、トグサが書いた最後の似顔絵のことを指すのだと思われる。通常"s"を使うべき複数形等の表現に、代わりに"z"を用いるのはよくあるスラング的表現だが、本作の場合「2枚は同じものを書いてるけど結果は違うよ」という意味を込めているのではないかと思う。

 

 

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