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タキシード

監督:ケヴィン・ドノヴァン/ 原作:/ 56点

■正直ストーリーとかどうでも良い映画

 

タキシードはタキシードを着たジャッキーチェンが頑張る映画である。昔のわかりやすい努力と感動のカンフー映画を卒業したジャッキーは、ハリウッド進出と共にわかりやすい笑いのアクション映画へと、その戦いの舞台を変えた。これもそのうちの一つであり、典型的なコメディアクション映画である。

 

ジャッキーはとあるなんでもできる格好いい旦那様の運転手として雇われた。この旦那さん格好いいだけでなく、マトリックス並みの動きの持ち主なのだ。で、運転手として彼を雇ったときに「このタキシードには決して触れていはいけないよ」と言い含める。...はい、ストーリーの把握完了。もうあとは何も考えずに指をさして笑えばよろしい。

 

このあと旦那様は怪我をする。予想通り、勝手にタキシードを着たジャッキーはそのタキシードのスーパーパワーと腕時計型のコントローラの力で、超人的な力を発揮し、とある美人巨乳エージェントとある目的にために戦うことになるのだった。

このタキシードが本気で万能で、「反撃モード」「歌モード」など様々な能力を選ぶと、何にでも対応で来てしまう。...っていう設定にすることで、いつも通り万能の運動神経を誇るジャッキーの凄さが存分に披露できるという、タダそれだけの映画である。昔の映画とは違い、存分にワイヤーアクションなんかも含めているのだが、この「物凄いタキシードの性能によって動かされている」という設定があるお陰で、人間を超えた動きを指定てもOKというわけだ。

 

こういう映画の評価って難しくて、目指している所に対する到達度で評価するなら100点満点中95点ぐらいの映画なんじゃないかな。ただ、個人的にこれをおすすめするかどうかと言われると、それはない。スパイキッズなんかみたいに、そういう目指したジャンルを超えた魅力は生み出せてないからだ。正直、見ても見なくても人生に何の影響もない映画だと思う。そんなわけで、この点数に留めさせて頂いた。