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スパイキッズ

監督:ロバート・ロドリゲス/ 原作:ロバート・ロドリゲス/ 57点
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■良くも悪くも子供向け

 

スパイキッズはロバート・ロドリゲスによる子供が活躍するスパイ映画である。ってそのままじゃん。主人公のパパとママは昔は腕利きのスパイ。しかし結婚後は子供たちにはそれを隠し、さえない両親のふりをしていた。ところが久しぶりに舞い込んできたスリルあふれる仕事依頼に有頂天。で、向かったところ、ブランクのせいかあえなくつかまってしまう。で、細かい設定はいろいろあるものの、まぁ、どうでもよくて、姉弟2人がいろんな道具を使って大活躍!パパとママを救出!ってお話だ。

 

あんまり真面目に語るような映画ではないので細かい突っ込みは置いといて、まぁ、映像があらい。20年ぐらい前の作品なのかと思いきや、2001年の作品だった。ただ、道具で飛び回るシーンなどは明らかにギャグとして書きたかったはずなので、クロマキー合成か?っていう雰囲気の映像は、わざとなのかもしれない。ドリフなどのコント的な見方をすべきなのだろう。

そもそも本作は、スパイ=スーパーマンみたいな変な理解も含め、完全に子供向けにチューニングされている。リアルさなんて完全に捨て去り、流血沙汰も殆ど起きない。子供が活躍して事件を解決という、お子様大喜びストーリーなので、映画を見せるご両親も安心だろう。実写映画でここまでリアルさを割り切ってバッサリ切った作品ってのは意外と少ない。実はなかなかのヒットをしたようで、最近になっても3D版の話が挙がったりしているのだとか。

 

なんでそんなにヒットしたのかなぁと思ったのだが、おそらくこの「子供が活躍する」って構造自体が珍しいのだろう。日本のアニメ等の作品では子供が活躍する事が多い。誰だったか偉い人が分析していたが、日本は戦争に負けた国なので、「大人は間違った事をする」という先入観があり、ガンダムのように子供が大人の作った問題を解決する作品が多いのだとか。逆にアメリカは戦争に勝った国なので、X-メンなどを見ても分かるとおり、ヒーローはおっさんばかりである。そういう意味では、子供たちは「自分たちが共感できる子供のヒーロー」に飢えていたのかも。そこまで考えた作品だとしたら、ロドリゲス監督、恐るべしである。

 

 

ちなみに、父親にアントニオ・バンデラスなど俳優陣はなかなか贅沢。母親はどこかで見たなとおもったら、ウォッチマンの初代シルク役だった。....えっと、その、年月って怖いですね。