ミッション:インポッシブル2監督:ジョン・ウー/ 原作:/ 47点
■良くも悪くも懐かしい
ミッション:インポッシブル2は同名の映画の第2作目である。というか、根本的に本シリーズは1966年から1973年まで放映された海外TVドラマシリーズの「スパイ大作戦」を映画化したものである。あの一度聞いたら忘れられないオープニングテーマが本映画中でも採用されており、原作を知らない視聴者でも不思議な懐かしさを感じることであろう。
もともと「スパイ大作戦」というドラマシリーズはとある「組織」からある「指令」が下されると、リーダーがそれを適任のスパイに割り振って...という、ショートストーリーを集めたドラマシリーズである。自分も見たことがないのだが、原作ではその精緻な作戦が物語の序盤から終盤までみっちり詰め込まれているのが売りだったという。 では、本作品はというと...うーん、なんだか作戦と呼べるようなものがあまり無いような。どちらかというと派手なアクションに重きを置いている感じで、いわゆる「スパイ」を味わいたいファンにはちょっと物足りない。前作はもっと細かい作戦があった気がしたんだけどなぁ。その辺は前作監督の「ブライアン・デ・パルマ」の方が一枚上手だったという印象。 では売りのアクションはと言うと、玉石混淆なイメージ。序盤のクライミングシーンなんかは続々するほど格好が良いのだが、後半になればなるほどよくあるハリウッド「ライフル乱射」映画って感じ。突入シーンは格好良かったけど、何だかいろいろと突っ込みたくなるんだよね...。 ストーリーは全体的に変に恋愛等々のウェットな要素が満載で、スパイ大作戦と言うよりは007シリーズのイメージだった。良くも悪くも懐かしのスパイ映画という感じ。そういうのが好きな人には良いのだろうけど、古いスパイを今の技術に置き換えるとこうなる、ってのが見たかった気がするんだよなぁ。
設定の中で、一箇所どうにも気に入らなかった点があり。以下にネタバレ内に説明。
とまぁ、厳しい目の事も書いたが、アニメルパン三世よろしく顔を剥がすシーンなど、見てて気持ちのいいシーンも満載。深く考えずにお茶の間で見る分には丁度よい作品なのではないだろうか。旧作マニアには嫌われるだろうなぁ...。
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