サイト内検索:  

七人のマッハ!!!!!!!

監督:パンナー・リットグライ/ 原作:/ 52点

■とにかく痛い傑作アクション映画

 

七人のマッハ!!!!!!!は前作マッハ!に続く、スタントなし本気アクション映画である。続くと書いたが、続いているのは志のみで、内容には全く関係が無い。なので、前作を先に見なければとかそういう心配は無用である。

 

最初の30分はタイ旅行記。余りにも長閑過ぎる。過去に、チェンマイに2週間ほど滞在した事があるが、レンタカーで4時間ほど走ったあたりは、確かにああいう雰囲気の国だったなぁ。その後は噂どおりの超絶アクションの連続。ストーリーなんて空気みたいなものだが、一応説明しておく。ネタバレだが、別に本作の魅力には関係ないのでそのまま書く。

ある村に各ジャンルのスーパースターたちが慈善活動に来た。そこに良くわからないゲリラが現れ、村を制圧。核兵器を設置し、タイの重要拠点を狙う。国家の危機に立ち上がるスーパースター7人。以上。

 

とまぁ、上記のような内容なので、ストーリーはどうでもよい。しかし、その後のスタント・CG・ワイヤー・クッション無しで撮影された、本気の映像は痛さ爆裂。ジャッキーチェンの全盛期をはるかに上回る本気の演舞に大感動の嵐だ。

ただ、肉弾戦と銃撃戦が平行して行なわれるため、戦争映画耐性のない人にはつらいシーンも多い。銃撃戦無しの方が見るのが楽なのだが、その辺は平和ボケした日本人的発想なのかも。実際にはどんな武人も銃で撃ち殺されたら一撃なのであり、そこを避けて通ってはリアリティが無いのだろう。

「自由のために」と叫び、タイ王国旗を持って戦うシーンは印象的だった。王国でありながら民主主義的であり、かつ仏教がしっかりと根付いているという、タイの国民性ならではの行動か。非常に不思議な、絶妙のバランス感覚だと思う。

 

エンターティメントのわりに映像が重くて、お子様には見せられないけど、本気のアクションが見たいならお勧めです。そして、エンディングで流れるメイキングビデオに戦慄せよ。