サイト内検索:  

無問題2

監督:チン・カーロウ/ 原作:/ 60点
【25%OFF】[DVD] 無問題2 (通常版)

【25%OFF】[DVD] 無問題2 (通常版)

価格:2,993円(税込、送料別)

■せつなさが不足

 

「岡村君が香港で大活躍」って以外は1作目と全く関係の無い作品。前作ほど「無問題」という台詞が生きているわけではないので、別タイトルでも良かったのではと思うが、まぁ、その辺は商業上の問題だろう。

 

本作は、たまたま香港行きのチケットが当たった青年が香港で繰り広げる「ラブ・アクション・コメディ」作品である。ただし、その方向性は前作とは大きく変わり、アクションやコメディに尽力した、完全な娯楽作となっている。比率であらわすと[7:1:2]⇒[1:4:5]ぐらい。

結果、香港映画らしい派手な殺陣や、ワイヤーアクション。ラバーズ、マトリックス、ベストキッドのパロディなど、見所は満載で、最後まで飽きることなく楽しく見ることが出来た。反面、ストーリーに見るべき点はあまりなく予定調和。前作は女優二人の心の移り変わりや切ない表情のためにもう1度見たくなったが、本作は別に1回みればそれでいいか、という印象。それが悪いと言う意味ではないが、個人的は前作の方が好き。

 

本作で注目すべきは岡村君や香港女優キャンディ・ローの演技力。てっきりアクション女優かと思いきや、歌手上がりの女優だったらしい。殆どのシーンをスタント無しでこなすアクションもすばらしかったが、コメディタッチのブス役の表情の作り方などは徹底していて素晴らしい。それがゆえに美人的表情の時にはそのギャップにドキッとした。

岡村君は持ち前の運動神経によるキレのある動きに加え、台詞回しや表情が良い。カメオ出演の矢部っちの下手っぷりを見た瞬間、そのギャップに岡村君の「凄さ」に気づかされた。お笑い芸人には演技の上手い人が多いように思う。(やべっち除く。本当に酷い)

 

とまあそんなわけで、娯楽に徹底した本作品。万人に60点。お菓子でも齧りながらワイワイ見るのには最適。