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カンフー・シェフ

監督:イップ・ウィンキン/ 原作:/ 55点
カンフーシェフ 【DVD】

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価格:4,442円(税込、送料別)

■まじめに見てはいけない

サモハンキンポー監督が作ったカンフー料理映画。日本においては加護ちゃん復活作品としての方が有名かも。

 

この映画のどこが凄いって、ストーリーの空気っぷり。ほとんど中学生の文化祭レベル。ここまでいい加減だとむしろ潔くて好感を覚えるぐらいだ。こういう展開が許されるのは香港映画ならではで、脱力してみる分には問題なし。むしろ、途中でトイレに行っても困らない分、家族団欒には向いている。

 

ただ、作品の立ち位置はやや中途半端。サッカーはどうでも良いから動きを見せたいカンフーサッカーとは違い、アクションは控えめ。一方料理のほうはと言うと、ミスター味っ子や鉄鍋のジャンほどの「アイデア」も無ければ、美味しんぼ程の納得感も無い。

料理の腕もどのへんが伝説の料理人なのか、凄さがまったく伝わってこない。河豚や鯛を捌くシーンなどは「日本の寿司屋なら全員できるよなぁ」と思ってしまった。そして、日本の寿司屋の方が綺麗な刺身にすることは間違いない。

 

とまぁ、辛口なコメントは書いたものの、暇つぶしに見るにはちょうどいい作品。良くも悪くも古きよき香港映画である。なんの毒も無いため、特筆するべき点も無い代わりに、忌避するような点も無い。

そんなわけで、こののどかな映画、全ての人に55点。あ、加護ちゃんファンには80点ぐらいか。とてものどかでキスシーンすらないので、熱烈なファンにも安心だ。主人公が2ちゃんねる創始者のひろゆき氏にしか見えない点については頑張って目をつぶろう。